校正の過程とは? わかりやすく解説

校正の過程

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/14 08:29 UTC 版)

校正」の記事における「校正の過程」の解説

以下に、出版において行われる一般的な校正の過程を述べる。 初校 - 版下はんした)を作成する印刷場合には版下コピーDTP電子卓上出版)の場合にはプリンター出力活版印刷場合には活字組み上げ刷った試し刷りゲラ刷り)を、原稿突き合わせるまた、突き合わせ後で素読みゲラのほうだけを読んだときに不具合感じかどうかチェック)を行う。レイアウトデザインチェックもここで行う。 再校 - 初校修正反映したゲラ再校紙)と初校とを突き合わせて初校修正確実に行われていることをチェックする三校 - 三校紙を再校紙と突き合わせる回数これ以上に及ぶこともあり、四校、五校、……と続く。この過程は、特に慎重を要する場合行われる念のためということから「念校ということもある。 著者校 - ひと通り校正し終わった後の刷り原稿を、著者自身確認する過程著者意図した表現が意に沿わぬ修正をされていた場合表現復元することもある。編集日程校正の進行により、1回から数回行われる青焼き清刷色校正 - フィルム製版をする場合に、製版した後の状態をチェックする。黒1色刷り場合には、フィルム青写真青焼きあおやき)を取って、これを再校紙や三校紙と突き合わせ、また網掛けなどの製版指示指示どおりに行われているかどうか確認するその他の場合には、清刷きよずり)と呼ばれる感光剤塗布したアルミ板(PS版)に画像密着転写し、後に実作業を行う予定印刷機による試し刷り本機校正)を行い、ここで色合い含めてチェックする通常色校正段階清刷まで作成することはなく、PS版使用することは本機校正と同じでも、機械構造簡略化変換したコロタイプ式の校正印刷機色校正刷り色校正紙を作成する。これは、上記文字組み校正同様に初校再校三校・……と続く場合もある。なお、印刷工程経ずに、写真技術応用・利用した色校正術も利用される校了 - 校了とは、校正完了略語である。校正責任者が、最終チェック行って、そこに誤りがないことを確認した、という意味である。なお、「責了」とは責任校了略語であり、校正責任者誤り発見したが、指示した修正修正者の責任によって修正されるのを条件に「校了」とする、という意味である。 印刷現場における修正 - 緊急の場合に、印刷現場で修正を行うことがある文字などを削ることしかできないので体裁悪くなりがちだが、それでも印刷されるよりよいという場合にこの措置とられる新聞記事稀に何字分かの空白部分があるのは、この痕跡思われる

※この「校正の過程」の解説は、「校正」の解説の一部です。
「校正の過程」を含む「校正」の記事については、「校正」の概要を参照ください。

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