栄養転換
【英】:Nutrition Transition
「欧米型」と言われるような、高脂肪(不飽和脂肪酸)、高糖質、食物繊維に乏しい食事の摂取機会が増え、同時に身体活動の機会減少も伴い、集団の体格組成が変化する現象。指標として、多くの慢性疾患の危険因子である肥満が用いられることが多い。
ここ数十年で、アジア、南米、北アフリカ、中東、そしてサブサハラアフリカの都市部など世界中の多くの地域で、食習慣、身体活動習慣を含むライフスタイルは、変化の一途をたどっている。栄養転換は、1)人口転換(多産多死から少産少死への移行、そして高齢化の現象)、2)疫学転換(低栄養や飢饉、衛生環境に起因する感染症から、都市化や産業化に伴うライフスタイルの変化に起因する慢性疾患の増加へと疾病構造が変化する現象)に伴って、あるいはそれらに続いて起こる。特に低所得国、中所得国においては、都市部では過剰栄養人口が増加し、農村部では依然として低栄養・微量栄養素欠乏等が多く存在する「二重負荷:double burden」を抱えることも多く、特に都市部においては成人肥満だけでなく、小児肥満・幼児肥満も増加し始めている。(野村真利香)
http://www.who.int/mediacentre/factsheets/fs311/en...
「欧米型」と言われるような、高脂肪(不飽和脂肪酸)、高糖質、食物繊維に乏しい食事の摂取機会が増え、同時に身体活動の機会減少も伴い、集団の体格組成が変化する現象。指標として、多くの慢性疾患の危険因子である肥満が用いられることが多い。
ここ数十年で、アジア、南米、北アフリカ、中東、そしてサブサハラアフリカの都市部など世界中の多くの地域で、食習慣、身体活動習慣を含むライフスタイルは、変化の一途をたどっている。栄養転換は、1)人口転換(多産多死から少産少死への移行、そして高齢化の現象)、2)疫学転換(低栄養や飢饉、衛生環境に起因する感染症から、都市化や産業化に伴うライフスタイルの変化に起因する慢性疾患の増加へと疾病構造が変化する現象)に伴って、あるいはそれらに続いて起こる。特に低所得国、中所得国においては、都市部では過剰栄養人口が増加し、農村部では依然として低栄養・微量栄養素欠乏等が多く存在する「二重負荷:double burden」を抱えることも多く、特に都市部においては成人肥満だけでなく、小児肥満・幼児肥満も増加し始めている。(野村真利香)
参考:WHOホームページ
http://www.who.int/mediacentre/factsheets/fs311/en...
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