母子保健
次世代を担う子どもが心身ともに健やかに育つことを目的に、主に思春期から妊娠・出産・育児期における一連の保健支援を指す。人の健康や生活習慣は生涯にわたって連続したものであり、母子保健は一生の健康の基礎を築く出発点として、また母親や父親として子どもを迎える家族にとっては、健康への関心を高める入り口として重要である。母子保健の具体的な活動内容として妊産婦健康診査、妊娠期の両親学級、乳幼児健康診査、妊婦や乳幼児への予防接種、妊産婦・乳幼児への健康教育や保健指導、家族計画指導などがある。大きな変動期であることから、母子保健では多様な発達課題や健康課題を扱うこととなり、健康な妊婦・乳幼児から疾患や障害をもつ児など健康レベルも様々である。母子保健の水準を示す保健指標として、妊産婦死亡率、死産率、出生率、合計特殊出生率、周産期死亡率、新生児死亡率、乳児死亡率(開発途上国では5歳未満児死亡率)、低出生体重児出生率、予防接種率、避妊法の普及率、5歳未満児の栄養不良比率などがある。国の違いや時代背景のもとで母子保健の範囲や重点は変化を遂げており、最近では、母子だけではなく、家族やコミュニティを含めた支援を考えていくことも必要な視点とされている。(坂本 真理子)
参考資料:久常節子、島内節編(2002):母子地域看護活動、医学書院
母子保健
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/30 06:10 UTC 版)
診療所にスーダン人の助産師を常駐させ、診療所での妊産婦健診と乳児健診の普及活動を行う。JICAとのパートナー事業も2010年4月より開始された。
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