母子垂直感染
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/02 21:16 UTC 版)
ジカウイルスRNAが羊水から検出されたことから、母子感染を引き起こす可能性があるとされていて、小頭症を引き起こすと考えられている。ただし、文献に残る事例は僅かである。 2015年11月、ブラジルの保健省は北東地域で羊水検査により羊水中にジカウイルスが存在した2件の事例を基に、ジカウイルスと小頭症の関連性について警告を発した。2016年1月5日に発表されたこの2例の胎児に対する超音波所見は、2つのケースがいずれも脳の異なる部分を破壊されることにより小頭症を発症したことを示した。一方の胎児は目に石灰化が生じ、小眼球症を併発していた。ブラジルの保健省は11月に警告したジカウイルスに感染した妊婦と小頭症の関連性について、疑わしいケースが2015年12月12日の段階で少なくとも2400例に達し、乳児29人が死亡していることを明らかにした。2016年4月13日、アメリカ疾病予防管理センターはジカウイルスを小頭症など先天異常の原因だと結論付けた。
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