本編:中卒労働者から始める高校生活
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/06 04:33 UTC 版)
「中卒労働者から始める高校生活」の記事における「本編:中卒労働者から始める高校生活」の解説
主人公の片桐真実は、物流会社に勤務する18歳の青年。母親は既に他界し、父親の真は事件を起こし服役したため、世間体を気にしてそれまで住んでいた家を離れ、新たに親戚から借りた一軒家で3歳年下の妹・真彩と二人暮らししている。亡くなった母親の生命保険金があったため、兄妹二人が暫く暮らしていけるだけの生活費はあるものの、真実は真彩の保護者代わりとして家計を支えるため、中卒後は高等学校へは進学せず就職した。そして働き始めて4年目の春、現場の指揮係を任されるほどになり、「学歴(がく)が無くても俺はやれる」と自信を持っていた真実だったが、社長の友人の息子である梶原優が職場に縁故入社してきたことから人生は変わる。内定していた指揮係への昇格は新入りながら大卒の梶原に任されたため無くなったうえ、梶原からは見下されたことから衝突するようになり、職場に居づらくなってしまう。 妹の真彩は、全日制高等学校の受験に失敗してしまったため、危うく中卒浪人になりかける。そんな折、真彩は中学の担任から通信制高等学校を勧められたことで、東々(とうとう)第一高等学校の通信制コースに進学する。一方、真実は真彩から「一緒に行こう」と誘われたものの、当初は進学に興味がなく断っていたが、自身を見下していた梶原(を含む差別していた周囲の人々)を見返すため、高卒・大卒の資格を得ようと真彩とともに東々高等学校に入学した。 東々第一高等学校での入学式当日、真実はお金持ちのお嬢様である逢澤莉央と出会う。当初は反発し合っていたが、お互いが相手の"素"の部分に気づいてからは次第に気に掛けるようになり、ある事件をきっかけに、2人は付き合うようになる。 時が過ぎて真実たちは、高校生活2年目を迎えた。春、シングルマザーの斉藤若葉を妊娠させた富田泰平が後輩として東々第一高等学校通信制コースに入学してくるなどのハプニングもあったが、皆それぞれが勉学に励み、学園祭、体育祭や生徒会活動などにも勤しみ、真実と莉央はより仲を深めていったのだった。そして、夏を迎えてから、莉央はファミレスでアルバイトを始めたが、そこに姿を消したはずの父親・真が配達ドライバーとして現れる。まさかの出来事をきっかけに、真実と莉央、二人の関係に微妙に変化が表れるようになる。 作中では、時に莉央が過去を振り返り、心の中で真実に語り掛けるなどの形で物語は進行する。
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