木造守門神像とは? わかりやすく解説

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木造守門神像

主名称: 木造守門神像
指定番号 3455
枝番 00
指定年月日 1995.06.15(平成7.06.15)
国宝重文区分 重要文化財
部門種別 彫刻
ト書 北方天像内に元亨二年七月南方天像内に元亨三年八月大仏師美作法橋宗盛の銘がある
員数 4躯
時代区分 鎌倉
年代 北方天 1322 南方天 1323
検索年代
解説文:  大山祇神社神門回廊安置されていた四体一具俗体神像である。倚像立像各二体により構成され、ほぼ同一形相装束で、いずれも両手弓箭執る姿に表されている。
 各像は材の寄木造で、頭部大略前後三材、体幹部を前後三層左右三材から造り、頭体共に内刳りを施す。両眼玉眼ガラス製、後補)が当てられていたが、近年解体修理の際に取り除き木片当てて彫眼としている。
 二体の像内にそれぞれ元亨二年(一三二二)および同三年年紀と、大願越智盛房、大仏師美作法橋宗盛等の人名記されており、本一具元亨年正月の同社焼失後の復興期造られたことが知られる。また三体に「守門神御躰南方天」「西方天」「北方毘沙門天王」という銘記があることから、各像が四天王擬せられて造像されたことが判明し造像背景仏教色が色濃くうかがえるのが興味深い
 作者宗盛について他に知られるところはないが、壮年凜々しい顔立ち大振り体躯みられる簡略で力強い造形は、門を守護する武神としてふさわしく手慣れた寄せ技法とともに大仏師としての技量認めることができる。
 四体一具の守門神珍しく年代作者ともに明らかな当代神像基準作例として、また神仏習合思想から産み出され稀有造形遺品として重要である。



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