有罪判決と刑務所への収監
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/13 00:29 UTC 版)
2009年(平成21年)8月2日、借りていた六本木ヒルズの高層マンションの一室で銀座ホステスとの性行為に備え、合成麻薬MDMAを共に服用してホステスが死亡した事件が発覚し(押尾学事件)、翌8月3日に麻薬取締法違反の容疑で逮捕された。 これを受けて、妻の矢田と8月7日に離婚。事件発表直前にエイベックスからマネジメント契約を解除されているが、関係者が本件を発覚前に知っていたのかは不明。家宅捜索でドラッグが押収された。 同年10月から東京地裁で公判が始まり、麻薬取締法違反(自己使用)について、11月2日の判決公判で懲役1年6月・執行猶予5年の有罪判決を言い渡された。その後、ホステスを死なせた「保護責任者遺棄致死罪」で逮捕、起訴されたが、。翌2010年(平成22年)9月から始まった裁判員裁判で、保護責任者遺棄致死罪ではなく、「保護責任者遺棄罪」で懲役2年6か月の実刑判決を言い渡された。押尾は判決を不服として東京高裁に即日控訴した。10月4日に保釈保証金1000万円を納付し保釈された。 2011年(平成23年)4月18日、東京高裁は一審判決を支持し、控訴を棄却した。押尾は判決を不服として最高裁に即日上告した。 2012年(平成24年)2月13日、最高裁第一小法廷(宮川光治裁判長)は上告を棄却する決定をした。これにより、懲役2年6か月の一審・二審の実刑判決が確定することとなった。押尾は上告棄却決定に対して異議申し立てをしたが、2月28日、最高裁第一小法廷(白木勇裁判長)は上告棄却決定に対する異議申し立てを棄却する決定をした。これにより保護責任者遺棄罪の懲役2年6か月の実刑判決が正式に確定した。 2012年3月29日、東京高検に出頭し、東京拘置所に収監された。押尾は裁判中に一度も、死亡したホステスや遺族への謝罪の言葉を口にしなかったが、初公判後に遺族に損害賠償金100万円と謝罪文を送付し、受け取りを拒否されていた。費用は押尾の母親や弁護人らが用意したものと見られている。服役期間は最長で3年6か月になる見通し。 なお、この事件直前に出演した角川映画「誘拐ラプソディー」では事件を受けて全出演場面の削除を決定。脇役ではあるがストーリー進行上欠かせない重要な役で、殆どの出演場面が多人数との絡みを伴うこともあり、監督の榊英雄自身が急遽代役をつとめて撮り直したうえで公開日も延期することとなった。 2013年(平成25年)5月13日に公開された獄中からの手紙によると、押尾は独房に収監されており、炊場工場で刑務作業を行っていることが明らかになった。また、刑務所の中で職業訓練や通信教育も始めたことを明かしている。 2014年(平成26年)12月に仮釈放となり出所。芸能界への復帰は全くないという。
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