最大イベントの場として
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/15 10:13 UTC 版)
「コミックマーケット」の記事における「最大イベントの場として」の解説
1990年代に入ると技術革新により各種同人作品の制作が容易となったことなどから、コミックマーケット参加者は急激に増加した。東京秋葉原・大阪日本橋を中心として日本全国に同人誌専門店などが増えインターネットなどを通じてより手軽に同人誌が入手できるようになっている(中には、コミックマーケット開催前に同人誌専門店で販売されるケースもある)。また、取扱ジャンルの細分化が進んだ状況としても日本全国の同人作品の制作者とファンが一堂に会する同人イベント最大の場として存続している。中にはこのイベントでしか扱っていないマイナージャンルもある(例:漫画研究会のサークル)。また、「モノづくり」をテーマともしているジャンルも存在しており、京都大学機械研究会OBのサークルが紹介されている。 近年、コミケを題材に制作されたドラマや秋葉原、池袋周辺などが注目された関連で社会的に広く認知されるイベントになった。開催日の前後にはコミックマーケットがテレビのニュースや個人のSNSでとりあげられることも多い。その一方、予備知識を持たない興味本心だけの参加者の増加もしている。そういった参加者向けに運営側は注意事項等を公式サイトで公開している。 その一方で参加者の驚異的とも言える増大によるイベント巨大化、企業との関係、さらには法令による「有害図書」規制やコスプレ、二次創作、パロディ表現にまつわる表現(とりわけ性的表現)との関係、イベントにおける多大な頒布・売買行為の税務上処理などいくつかの課題も内包している。そのため、1996年以降は一部の「コミックマーケットSP」以外は別会場の例外はあるが、主に東京国際展示場(東京ビッグサイト)であることが多い所からも会場管理の東京都や警視庁(管轄:深川警察署・2008年以降は東京湾岸警察署)との調整も行っている。コミックマーケットは以前の漫画マニア向けイベントから一般化が進み、参加者数は3日開催で55万人、4日開催で73万人(C96)を超え、開催日数にあわせてサークル参加者も増大した大イベントとなっており、施設の効率的な運用方法や行政からの指導などの対策すべき問題も多く存在している。
※この「最大イベントの場として」の解説は、「コミックマーケット」の解説の一部です。
「最大イベントの場として」を含む「コミックマーケット」の記事については、「コミックマーケット」の概要を参照ください。
- 最大イベントの場としてのページへのリンク