暴行事件・引退の反響
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/07 17:03 UTC 版)
出身地登録をしている小山市では、10月11日に小山市出身力士を応援する会・会長でもある大久保寿夫市長が「暴力は許されるべきではありません。残念です」とコメントを発表した。 また、元師匠である貴乃花の応援会発起人で貴ノ富士・貴源治の双子後援会にも関わる河内家菊水丸は同月16日にスポーツニッポンに寄稿、2018年3月に貴ノ富士が起こした一度目の暴行事件によって師匠であった貴乃花が協会内で立場を失い、屈辱的な平年寄降格の半年後に退職に至ったことを指摘した。この事の重大性を理解せずに二度目の暴行事件を起こし、協会に促された自主引退を「受け入れられない」と弁護士を立てたその対応を「呆れ返った行為」としている。 15代浅香山は11月8日付の日本経済新聞連載のコラムで、師匠が代わった影響があるかも知れないとしながらも「どこの社会にもルールがあり、1人がルールを破ることで会社が危機に陥ることだってある。まして相撲部屋のような小さな組織では、1人のせいで他の力士の人生まで狂わされることにもなる。何度言い聞かせても理解しようとしない人間は、そこにいられなくなるのは仕方ない」と述べている。 プロレスラーの蝶野正洋は週刊実話連載のコラムで、「少なくとも、俺が新人だった頃の新日本プロレスは体罰で育ててない。ただ、俺以降の世代で後輩に対して体罰をやっている奴がいたんだよ。ということは、制度の問題じゃない。やっぱり、体罰をやるのはその人間が元から持ってる“資質”なんだろうね」と私見を述べ、「気配りもできるようになるし、『自分の立場を理解する』という社会人として絶対に必要な感性を学べる」「こういうことは学校じゃ教えてくれない」と付け人制度の有用な部分も説明している。 一部報道では入門時の師匠の貴乃花も若い衆に暴力を振るっていたとあり、暴力癖は貴乃花部屋の風土によるものではないかという見方も存在する。また協会内では千賀ノ浦部屋移籍の際に「もともといた力士がやめるようなことが起きるんじゃないか」と貴ノ富士の二度目の暴行を懸念する声もあったという。実際に二度目の暴力がもともと千賀ノ浦部屋にいた力士に対してであり、懸念が的中するかたちとなったと報じられている。 日本相撲協会は、11月28日に行われた定例理事会で暴力問題などの再発防止について12月23日に理事会を行うことを決めた。12月23日の理事会ではコンプライアンス委員会が策定し答申した再発防止強化策が承認され、今後、協会執行部が主導して強化策を実行し協会員全体の意識向上を図っていくことが決まった。
※この「暴行事件・引退の反響」の解説は、「スダリオ剛」の解説の一部です。
「暴行事件・引退の反響」を含む「スダリオ剛」の記事については、「スダリオ剛」の概要を参照ください。
- 暴行事件・引退の反響のページへのリンク