星の町
正式名称は「ガガーリン宇宙飛行士訓練センター(GCTC)」。モスクワの北東約45kmにあり、宇宙飛行士が訓練し、家族と共に生活する街です。ガガーリンが人類初の宇宙飛行を行った1961年の前の年に建設されました。
ロシア人宇宙飛行士が訓練するだけでなく、最近ではソユーズ宇宙船の訓練を行ったり、国際宇宙ステーションに滞在するための訓練を行ったりする予定の、各国の宇宙飛行士や宇宙旅行客もここで暮らし、訓練を受けています。
日本人宇宙飛行士も野口総一宇宙飛行士が1998年7月から8月に基礎訓練コースに参加、また2004年5月には古川聡、星出彰彦、山崎直子飛行士が星の街で訓練後にソユーズTMA宇宙船フライトエンジニアの資格を得ています。また、2008年度の国際宇宙ステーション滞在に備えて若田光一、野口総一宇宙飛行士が訓練を行っています。
星の街は大きく居住区と訓練区に分かれます。訓練施設には国際宇宙ステーションのロシアモジュールのモックアップやソユーズのシミュレーター、遠心加速器、無重力訓練用プール、トレーニングジムなどがあります。
星の街には現役の宇宙飛行士だけでなく、OB宇宙飛行士、訓練技官やエンジニア、医師や教師などとその家族も住んでいます。そのため、居住区にはカフェ、レストラン、学校、保育園、郵便局、銀行、公民館などがあります。中央広場にはガガーリンの銅像がたっています。
星の街は軍の施設であるために地図に載っていません。1980年代後半のグラスノスチ(情報公開)から訓練区の一部は解放され、観光客も手続きをすれば見学できるようになりました。博物館もあります。
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