旧造幣寮鋳造所正面玄関
名称: | 旧造幣寮鋳造所正面玄関 |
ふりがな: | きゅうぞうへいりょうちゅうぞうしょ |
名称(棟): | |
名称(ふりがな): | |
番号: | 1371 |
種別1: | 近代/産業・交通・土木 |
国宝重文区分: | 重要文化財 |
指定年月日: | 1956.06.28(昭和31.06.28) |
員数(数): | 1 |
員数(単位): | 棟 |
代表都道府県: | 大阪府 |
都道府県: | 大阪府 |
所有者名: | 大阪市 |
指定基準: | |
管理団体名: | |
管理団体住所: | |
管理団体指定年月日: | |
構造形式: | 石造、桁行2.9m、梁間15.2m、切妻造、銅板葺 |
時代区分: | 明治 |
年代: | 明治4(1871) |
解説文: | 明治四年建築の造幣寮鑄造所の玄関を保存するため、昭和九年に造られた明治天皇記念館(現公会堂)玄関として移したもの。 |
近代(産業・交通・土木): | 旧筑後川橋梁 旧美歎水源地水道施設 旧菅島燈台付属官舎 旧造幣寮鋳造所正面玄関 旧郡築新地甲号樋門 旧阿仁鉱山外国人官舎 旧魚梁瀬森林鉄道施設 |
旧造幣寮鋳造所正面玄関
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/04/29 10:07 UTC 版)
旧造幣寮鋳造所正面玄関(きゅうぞうへいりょうちゅうぞうしょしょうめんげんかん)は、大阪府大阪市北区の大川沿いにある、造幣寮(現:造幣局)の金銀貨幣鋳造所の正面玄関を移築保存した建築物。
国指定の重要文化財。隣接する泉布観とともに、現存の近代建築としては、日本で最も古いものの一つ。
沿革
- 1871年(明治4年) - 造幣寮としてトーマス・ウォートルスの設計で竣工。
- 1927年(昭和2年) - 老朽化のため取り壊しとなったが、正面玄関の石材が保存される。
- 1935年(昭和10年) - 保存石材を明治天皇記念館(のち、聖徳館に改称)の正面玄関として、創建当時の姿に復元。
- 戦後 - 桜宮公会堂となる。
- 1950年(昭和25年) - 2階部分に大阪市立図書館が移転。
- 1956年(昭和31年)6月 - 旧造幣寮鋳造所正面玄関が国の重要文化財に指定される。
- 1961年(昭和36年) - 大阪市立図書館を桜宮図書館と名称変更。
- 1980年(昭和55年) - 桜宮図書館廃館。
- 1984年(昭和59年) - 大阪市教育委員会により、学校教育の振興施設ユースアートギャラリーとして改装。市立学校の児童・生徒の絵画展などに利用される。
- 2007年(平成19年)3月末 - ユースアートギャラリー廃止。
- 2009年(平成21年) - 日本経済新聞社によって「日本の近代遺産50」に選ばれる[1]。
- 2012年(平成24年)秋 - 民間活力を利用し、一般公開しレストランとなった[2][3]。
- 2014年度(平成26年度) - 旧桜宮公会堂としてグッドデザイン賞受賞[4]。
建物
- 玄関部分に青竜山石を使用したトスカナ式の6本の列柱の上に、軒蛇腹をはさんで三角形の切妻屋根(ペディメント)が載っている。桁行2.85m余、梁間15m余。
- 屋根は一重切妻造銅板葺である。
- 正面戸口の両脇には、円形アーチ状の窓がある。
- 明治天皇記念館として整備された当時は、1階部分が講堂、2階部分が陳列室となっていたが、ユースアートギャラリーとしての改装時には1階部分も陳列室となった。
所在地・アクセス
参考文献
- 「建築と社会」第18輯第21號(発行:日本建築協会、1935年12月)
- 「大阪市の文化財」(監修:大阪市教育委員会、発行:大阪市文化財協会、1997年)
脚注
- ^ 旧造幣寮鋳造所
- ^ 大阪市報道発表資料 重要文化財「泉布観」の再生・活用に取り組みます 2010年2月18日
- ^ 大阪市報道発表資料 「泉布観地区」旧桜宮公会堂の活用事業予定者を変更します 2012年2月10日
- ^ 受賞対象名 - [旧桜宮公会堂] - GOOD DESIGN AWARD
外部リンク
- 大阪市立図書館のあゆみ:戦中・戦後復興期 大阪市立図書館
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