日本の気象学の歴史とは? わかりやすく解説

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日本の気象学の歴史

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/04 04:21 UTC 版)

気象学」の記事における「日本の気象学の歴史」の解説

日本には自然観察に基づく経験則によって生み出され農事暦などは存在したが、体系的な気象学入ってくるのは、江戸時代後期以後である。とはいえ、全くそれ以前気象学無かったわけではなく西洋気象学部分的ながら戦国時代宣教師通じて流入していた。山鹿素行は風が地表移動する空気流れである事には気づいていた。これは西洋気象学盛んになる前の発見であったが、彼の関心軍学一環としての物であり、独自の学問として発達しなかった。蘭学流入以後わずかながら気象動き興味を抱く人も出てきて、柳沢信鴻司馬江漢のように気象状況について詳細な記録を残す人も登場した土井利位が自ら顕微鏡観察したについての研究書である『雪華図説』はよく知られている。 天保年間以後江戸幕府天文方気象観測が行われるようになり、安政4年には伊藤慎蔵によって本格的な気象書の翻訳である『颶風新話』が刊行された。なお、meteorologyを「気象学」と訳した最初文献明治6年の『英和字彙』である。2年後東京気象台設置され明治17年には天気予報開始明治20年には中央気象台発足されるとともに気象台測候所条例制定され日本の気象学が本格的に勃興することになる。 ヨーロッパアメリカなどの先進国気象学日本の気象学は、異な発達過程経てきている。これは地理的に離れていることで学者交流少ないことに加えて台風梅雨日本海側大雪などの独特の気象によって研究対象違ったことが要因である。

※この「日本の気象学の歴史」の解説は、「気象学」の解説の一部です。
「日本の気象学の歴史」を含む「気象学」の記事については、「気象学」の概要を参照ください。

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