日本の水天
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/23 14:17 UTC 版)
日本においては、神仏習合時代に「水」の字つながりで「天之水分神・国之水分神」(あめのみくまりのかみ・くにのみくまりのかみ)と習合した。水分神は本来は子供とは関係なかったと思われるが、「みくまり」の発音が「みこもり」(御子守り)に通じるというので、水天は安産・子育ての神・子供の守り神として信仰されるようになった。 神仏分離の際、ヴァルナ神のもともとの神格が最高神・始源神であることから、記紀神話における始源神・天御中主神に当たると解釈され、水天を祀る水天宮の祭神は天御中主神に変えられた。また、安徳天皇が在位のまま入水したことから水天皇と呼ばれ、水天と同一視された。[要出典] 竜から転じて、地方や寺院によっては蛇がその象徴たる動物と扱われることがある。 国宝として、京都国立博物館に仏画(絹本著色144.3 x 126.5cm)の水天像が所蔵されており、同作品は平安時代以来、宮中の真言院で毎年正月に行なわれた修法に用いるため、1127年(大治2年)に制作された十二天画像のうちの1つである。
※この「日本の水天」の解説は、「水天」の解説の一部です。
「日本の水天」を含む「水天」の記事については、「水天」の概要を参照ください。
- 日本の水天のページへのリンク