日本のスキー場におけるスノーボード
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/12 14:19 UTC 版)
「スノーボード」の記事における「日本のスキー場におけるスノーボード」の解説
1980年代初頭から、スキー場は相継いでスノーボードを滑走禁止にしてしまう。全面で滑走を認めていたスキー場もあるが、上級者コースを滑走禁止にし、一部開放というスキー場も多くなった。ターン孤の大きさや性質が違うスノーボードとスキーでの接触事故が多くみられたという理由や、初級者が多く、装着場所などのルールやマナーが整理されていなかったスノーボードが、スキーヤーにとっては危険で邪魔であったからという理由が大きい。 スノーボード禁止としたスキー場でも、登録や受講、スキー場が実施するテストを受検してライセンスを取得するなどの条件を満たせば滑走できるようにする所も増えていった。その後、スノーボーダーの技術向上などによりライセンス制の廃止が相継ぎ、現在では見られなくなった。バブル期から1990年代半ばにかけてのスキーブームの時期においては、日本国内の人気のウィンタースポーツのメインストリームはスキーであり、週末になると1台のリフトを数時間待つということもあったが、時代は移り変わり、21世紀以降になると国内のスキー人口が年々減り続ける中で、年々増加するスノーボード比率も受け入れなくてはならないという、スキー場の経営的側面も影響している。長野県の老舗スキー場などでは、事故が多いスノーボード解禁には消極的だったが、現在はスノーボードを全面滑走禁止にしているゲレンデはほとんどない。近年では、キッカーやレール、ハーフパイプといった施設を揃えたスノーボードパークを設置するリゾートも増え、多くのスノーボーダーの人気を集めている。 また、季節や降雪に関係なく楽しめる屋内施設もある。スノーヴァが有名。かつては、ららぽーとスキードームSSAWSという大型屋内施設があった。 北米、欧州と比較して用具の普及率が突出して高く、自前の用具を用意する人とレンタルを利用する比率は8:2と言われている。これは北米、欧州の全く逆。このため、レンタルスノーボードにおいては後進国といわれている。 スノーボード全面滑走禁止のスキー場 北海道札幌藻岩山スキー場 山形県蔵王猿倉スキー場 福島県会津高原高畑スキー場 新潟県NASPAスキーガーデン 苗場スキー場 浅貝ゲレンデ 一本杉スキー場 群馬県かたしな高原スキー場 長野県白樺高原国際スキー場 ブランシュたかやまスキーリゾート ヘブンスそのはらSNOW WORLD きそふくしまスキー場 愛知県茶臼山高原スキー場(年末年始を除く平日のみ滑走可能) 三重県御在所スキー場 兵庫県六甲山人工スキー場(デイタイムの16時まで滑走禁止 ナイターのみ滑走可能) 鳥取県安蔵公園スキー場
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