日文研や信州大学時代
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/12 00:15 UTC 版)
2016年10月から日文研で任期付き助教になったことに伴い、京都に移住。同年に出版した『応仁の乱 戦国時代を生んだ大乱』(中公新書)は8か月で40万部を超えるベストセラーとなり、翌2017年9月30日には日テレのテレビ番組『世界一受けたい授業』の「3時限目【社会】空前の大ブーム! 実はグダグダだった「応仁の乱」」に出演した。 2018年3月には角川新書『陰謀の日本中世史』を出版。本来は前書『応仁の乱』と同時期に執筆していたが、前書のヒットでメディア対応に追われ、遅れてしまったという。同書は同年8月には11万部を突破した。また、同年には科研費の若手研究に「戦後歴史学の史学史的研究―日本中世史研究の政治的性格を中心に―」のテーマで採択されている。 一方で2018年から信州大学の特任助教にも就任しており、2019年には同大学の教育研究に対する寄付という貢献により紺綬褒章を受章。NHK『英雄たちの選択』にも出演し、春日太一の有料配信「日本史よもやま話スペシャル」にも出演。『文藝春秋』2020年4月号では出口治明と対談し、同年刊行の講談社学習まんが『日本の歴史』では平安後期から応仁の乱までの監修を務めた。 2021年10月より日文研の機関研究員(非常勤)。呉座は2022年の大河ドラマ『鎌倉殿の13人』の時代考証を途中で降板したが、2021年11月に講談社現代新書『頼朝と義時 ― 武家政権の誕生 ―』を出版。大河ドラマ放送中には講談社のサイトで『鎌倉殿の13人』を解説する「歴史家が見る『鎌倉殿の13人』」も連載。 2022年5月には『戦国武将、虚像と実像』を出版。同書では一般の人が戦国武将に持つイメージの実際を論じるとともに、評価やイメージがどのように変遷してきたかを分析している。同年6月現在、信州大学 先鋭領域融合研究群 社会基盤研究所 法制企画部門 特任助教、および日文研 機関研究員を務める。
※この「日文研や信州大学時代」の解説は、「呉座勇一」の解説の一部です。
「日文研や信州大学時代」を含む「呉座勇一」の記事については、「呉座勇一」の概要を参照ください。
- 日文研や信州大学時代のページへのリンク