既存のM2M規格との関係性
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/22 00:26 UTC 版)
「IEEE 1888」の記事における「既存のM2M規格との関係性」の解説
ビルの設備・エネルギー監視には、1990年代より、Modbus、BACnet、Lonworksなどのローカルな監視制御ネットワーク規格が用いられている。IEEE1888は、これらのローカルな監視制御機能を、リモート(クラウド)に接続することを可能にする。これによって、ビル内の専用コンピュータが組込みシステム化され、オペレータは、場所を問わず、通常のWebブラウザ(スマートフォンやタブレット端末を含む)があれば業務を行うことができるようになる。 既存のM2M規格との比較 (ビル設備管理の分野において)IEEE1888LonworksBACnet/IPModbusZigBee主要な用途設備・エネルギー管理 ビルオートメーション ビルオートメーション 設備状態監視 センサ・アクチュエータの無線化 システムの規模地球規模/都市規模の展開◎ × × × × 中/大規模ビル内の展開○ × ○ ○ × 小規模ビル内の展開○ ○ △ ○ × フロア/部屋内の展開○ ○ △ ○ ○ データ蓄積データサーバでの蓄積◎ △(アプリとして各自で開発) △(アプリとして各自で開発) △(アプリとして各自で開発) △(アプリとして各自で開発) 末端デバイスでの蓄積○ × ○ × × 蓄積しない運用○ ○ ○ ○ ○ 利用する技術(下位層)HTTP 2本線(ツイストペア) UDP RS485 or TCP IEEE 802.15.4 電文形式XML Binary Binary Binary 自由(Binary/Text/XML/etc...) センサアクチュエータ・データモデル個別用途向け用途ごとに設計・実装(エンジニアリング)する or 用途ごとに標準形式を別途作成する 標準形式はある程度定義されているが、LonMakerにより用途ごとに別途、詳細を設計・実装する必要あり 基礎形式はある程度定義されているが、加えて用途ごとに別途、設計・実装(エンジニアリング)する必要あり 用途ごとに設計・実装(エンジニアリング)する 用途ごとに設計・実装(エンジニアリング)する or 定義されている用途向けの標準プロファイルを利用する 時系列データ◎ × △ × × 通信遅延ビル内通信: 1ms~100ms インターネット通信: 100ms~5s ビル内: 1ms~100ms ビル内: 1ms~100ms ビル内通常: 1ms~100ms 通信混雑時: 1~60s フロア内: 10ms~1s 時刻同期一般的な方式を利用する(NTP, GPS, 3G, ...) 通常は時刻同期は行わない 通常は時刻同期は行わない(一部独自の方式により行う) 通常は時刻同期は行わない 通常は時刻同期は行わない(一部行う)
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