施設の更新
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/19 16:07 UTC 版)
「北海道ちほく高原鉄道」の記事における「施設の更新」の解説
区間によっては開通から80年が経過、施設の老朽が進んでおり更新が図られた。 駅の建て替えはふるさと創生事業を利用した町おこしの一環で駅周辺開発とともに行われ、駅舎は複合施設化により人々が集まりやすい場所にすることとなった。1990年(平成2年)12月17日に供用開始した小利別駅を皮切りに、線内自治体の代表駅は全駅が改築され、2000年(平成12年)11月1日に供用開始した訓子府駅をもって概ね終了した。 鉄道設備は老朽化が進んでおり、鉄道軌道近代設備整備事業補助を利用して列車集中制御装置 (CTC) 導入を決定した。整備は3箇年3区間に分けて行われ、1995年(平成7年)度は北見駅から置戸駅までの30.6 kmで12月20日から使用を開始し上常呂駅を3月1日から無人化、1996年(平成8年)度は置戸駅から足寄駅までの64.8 kmで11月20日から使用を開始し上利別駅を3月1日から無人化、1997年(平成9年)度は残る足寄駅から池田駅までの44.6 kmで11月1日から使用を開始し高島駅が3月31日限りで無人化された。 構造物についても鉄道近代化補助事業の対象となったことから、建設から80年以上経過する3橋梁の診断を依頼したところ、現時点では問題なしとの結果が出た。車両は導入から10年が経とうとし更新の時期を迎えるが、経営状況から延命工事を施すこととし、北海道および沿線自治体からの補助を受けて1998年(平成10年)度は4両に実施された。 高速化については1996年(平成8年)7月に日本鉄道建設公団が札幌駅から北見駅までを、ふるさと銀河線と石北本線双方で検証した。様々なケースを想定したが、石北本線を改良した方が所要時間短縮が図れるとの結果が示された。高速化は利用拡大が図れるものの多額の費用がかかるなど課題が山積みである。
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