新潟県区間
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/07 04:22 UTC 版)
当初新潟県は、2008年にいくつかの「ルート帯」案を示し、2009年1月には住民アンケートを実施するなど道路整備に意欲を示していた。 しかし、2009年に“コンクリートから人へ”と銘打つ民主党が政権を獲ると、全国に広がる公共事業縮減の波は新潟県にも押し寄せ、限られた予算の中で効率的に社会資本を整備するには、優先順位の明確化が不可欠となっていった。新潟県では、日本海軸の一部を構成する日本海東北自動車道(朝日温海道路)の整備を優先したため、松本糸魚川連絡道路を整備は先送りにされてきた経緯がある。 それでも2016年に発生した糸魚川市大規模火災からの復興や、とりわけ外国人に人気の高い長野県白馬エリアとの観光連携には、地域間移動を支えるインフラの存在が不可欠と判断し、整備主体となる新潟県は2017年度、一部の区間を除き、幅300 - 500 mの範囲で概ねの位置を示す「ルート帯」案を提示して同年8月迄に沿線住民への説明会を実施した。 その資料によれば、長野県境から平岩間は国道現道を活用し、平岩から小滝間はトンネル化を含めて引き続き検討、小滝から山本橋間は概ね国道現道を活用、山本橋から糸魚川ICは糸魚川市街地を迂回する姫川左岸ルートとなっている。構造規格は、道路標準幅員を9.5 m、車線幅員を3.25 mとし、車線の両側に1.5 mの路側帯を設ける計画となっている。 2017年(平成29年)11月に、新潟県は説明会・パブリックコメント・事業費・環境等を総合的に判断した上で、小滝 - 山本橋(主に現道を活用するルート帯)と山本橋 - 糸魚川IC(市街地を回避する姫川左岸ルート帯)の2区間のルート帯を決定した。 2019年(平成31年)3月に、糸魚川市の約5 kmが整備区間に指定され、新潟県により一般国道148号松糸・今井道路として事業化された。 2020年(令和2年)3月20日に、糸魚川市で松糸道路の一部として転用が見込まれる新潟県道222号西中糸魚川線の西中バイパス(松糸・今井道路の2区間の中間に位置する)が開通した。
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