新型コロナウイルス染症に関する吉田晃敏学長の言動に関する騒動
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「旭川医科大学病院」の記事における「新型コロナウイルス染症に関する吉田晃敏学長の言動に関する騒動」の解説
2021年1月(報道) - 新型コロナウイルス感染症の患者受け入れを巡り、受け入れの許可を求めた本院の病院長に対し、吉田晃敏学長が「受け入れるならお前が辞めろ」などと発言したとして、文部科学省国立大学法人支援課は「事実であれば、ハラスメントにあたる恐れがある」と問題視し、事実確認を行っていることが報道された。旭川市では2020年11月上旬、慶友会吉田病院で患者や職員ら200人以上が感染・死亡34人(2020年12月14日現在)する感染者集団が発生。11月8日に市内の5つの基幹病院で協議し、本院でも患者を受け入れることにした。吉田学長は「受け入れは許さない」などと病院長に言い渡し、クラスター発生の初期段階で受け入れを拒否させていた。 また吉田学長は2020年12月、大学運営会議で慶友会吉田病院に対し「コロナを完全になくすためには、あの病院(吉田病院)が完全になくなるしかない」「この旭川市に吉田病院があるということ自体が、ぐじゅぐじゅ、ぐじゅぐじゅとコロナをまき散らして」と発言したと週刊文春に報じられ、その後、発言を認めている。 本学元助教授や道内外の医師らが「吉田晃敏旭川医科大学学長のリコールを求める全国有志の会」を発足させ、吉田学長の解任を求める署名活動を開始。ネットを通じて署名を募り、文部科学大臣や本学の学長選考会議などに提出するとしている。また2月には現役教授17人、名誉教授5人で構成された有志団体が学内で吉田晃敏学長の辞職を求める署名活動を始めた。 1月26日、大学役員会は記者会見を開き、病院長が吉田学長の一連の言動を外部に漏らし、混乱を招いたとして辞任するよう求めたが病院長が拒否したため解任(1月25日付)したと発表。病院長は「十分な反論を受け入れず、具体的な証拠を欠いた中で辞任を迫り、解任したことは、真実隠しと思わざるをえない。新型コロナの感染対策を行ってきた自分を解任したことは、地域医療をないがしろにしているとしか思えない」と強く反論し、録音と漏洩を否定した。学内では突然の病院長解任に職員が当惑していると報じられた。吉田晃敏学長は患者受け入れを許可しなかった判断は、「動物的な勘」だったとし、「僕の判断は間違っていなかった」と記者会見で主張した。萩生田光一文部科学大臣は、閣議のあとの記者会見で「吉田学長の言動に関する報道について、先月(2020年12月)25日付けで大学に事実関係の確認を求める文書を出し、回答を得たので、その内容を精査している」と述べた。
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