文字と文献とは? わかりやすく解説

文字と文献

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/07 19:38 UTC 版)

モンゴル語族」の記事における「文字と文献」の解説

キリル文字で表記されるモンゴル諸語の比較」も参照 モンゴル民族モンゴル諸語文字表記することは、1204年チンギス・ハーンナイマン破ってウイグル語を使う書記官捕虜とし、文字により言葉記録することの利を理解して諸子ウイグル文字を学ばせたのが始まりであると歴史書には記録されている。現存する最古モンゴル語文献資料は、1224年頃に建てられと見られるチンギス・ハーン碑文」ことイェスンゲ紀功碑である。しかしながら絶対年代が明確である現存資料としては、1246年11月11日紀年を持つモンゴル帝国ハーングユクによるローマ教皇インノケンティウス4世宛てた勅書推され玉璽銘文最古の(ウイグル式)モンゴル文字モンゴル語資料である。 ただし、中国資料記録され契丹言語あてられ漢字モンゴル語解釈できるという説があり、将来契丹文字が完全に解読され契丹語モンゴル諸語属すると証明されれば、契丹文字碑文現存する最古モンゴル諸語文献ということになる。 13世紀後半にはチンギスの孫クビライ仕えたチベット仏教高僧パクパパスパ)がチベット文字をもとにしてパスパ文字考案したが、元の終焉とともに廃れた。現在も内モンゴル使われモンゴル国使用の是非が議論されているモンゴル文字は、チンギス・ハーン以来ウイグル式文字である。 ソ連領内使われるブリヤート語カルムイク語並びに同国影響強く受けたモンゴル国のハルハ・モンゴル語もキリル文字による言文一致正書法考案された。ブリヤート語36文字カルムイク語39文字、ハルハ・モンゴル語は35文字である。 なお、上の分類で「孤立諸言語」とされた諸言語はいずれ文字をもたず、伝統的な書き言葉をもってこなかったが、中国内のモンゴル諸語では、ラテン文字アルファベット用いて書き言葉を創り出す努力払われている。

※この「文字と文献」の解説は、「モンゴル語族」の解説の一部です。
「文字と文献」を含む「モンゴル語族」の記事については、「モンゴル語族」の概要を参照ください。

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