文字と正書法
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/22 09:47 UTC 版)
「セルビア・クロアチア語」の記事における「文字と正書法」の解説
キリル文字とラテン文字の両方が用いられる。 セルビアでは、カラジッチ以前には古教会スラブ語のキリル文字が使用されていた。クロアチアではルネサンス期まではグラゴル文字が使われ、それ以降は徐々にラテン系文字が使われるようになっていた。いずれもセルビア・クロアチア語を表記するのに適しているとは言えないものであった。19世紀になると、セルビアではブーク・カラジッチによって、「話すように書き、書くように話す」という言文一致の方針のもと教会スラブ語のキリル文字に独自のњ、љを加え、さらに不必要な文字を削ることで、文字と音を一対一対応させた体系が作られる。他方クロアチアでも、リュデヴィト・ガイによってチェコ語のアルファベットを元にした表記体系が作られた。この2つの文字体系はほぼ一対一に対応している。 現代においては、セルビアではキリル文字とラテン文字が併用される。モンテネグロではキリル文字がほとんどで、ボスニア・ヘルツェゴビナではキリル文字よりラテン文字が多く見られる。クロアチアではもっぱらラテン文字が用いられる。
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