政治・社会問題との関わり
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/10 22:07 UTC 版)
政治との関わりを嫌い、政党の党員は士官学校に入れない。戦争などについては、兵士のメンタルケアやカウンセリングには熱心だが、戦争そのものを止めるためには動かない。また、貧困についても救援物資の調達・配布には熱心だが、行政への働きかけなど、貧困脱出への具体的な施策は行なわない、とされる。もっとも海外においては、イギリスやカナダの本営がイラク戦争反対や、核兵器廃絶を願う信仰告白を発表するなど、若干の軌道修正が見られる。 日本では、戦前に山室軍平が宗教団体法に賛成した事や、太平洋戦争を「海外伝道の良い機会である」と肯定的に捉えていた事、更には機関紙「ときのこえ」が元号表示だったり、1980年代までは皇族の誕生日のたびに、祝いの言葉を機関紙「ときのこえ」の1面に載せていたため、右翼的・保守的だという評価もある。しかし、1940年に軍平の著書『平民の福音』が発禁処分となり、イギリス人宣教師と植村益蔵ら、日本人士官がスパイ容疑で逮捕されたり、「皇軍以外で『軍』を名乗る組織が存在することは認められない」という理由で「日本救世団」に強制改称させられ、最終的には日本基督教団に吸収され、事実上の解散状態に追い込まれたなどの経験から、実際には右翼的潮流に与することは余りない。 2008年10月2日には、国際社会正義委員会が軍内に設立され、社会問題についても積極的に取り組むことが表明された。
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