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特定非営利活動法人抱樸

行政入力情報

団体名 特定非営利活動法人抱樸
所轄 北九州市
主たる事務所所在地 北九州市八幡東区荒生田2丁目1番32号
従たる事務所所在地
代表者氏名 奥田 知志
法人設立認証年月日 2000/11/07 
定款記載され目的
この法人は、経済的困窮状態や社会的孤立状態にある方に対して自立支援社会的処遇改善地域生活安定に関する支援事業行い共に生きる社会創造することを目的とする。 
活動分野
保健・医療福祉     社会教育     まちづくり    
観光     農山漁村中山間地域     学術・文化芸術スポーツ    
環境保全     災害救援     地域安全    
人権・平和     国際協力     男女共同参画社会    
子どもの健全育成     情報化社会     科学技術振興    
経済活動活性化     職業能力雇用機会     消費者保護    
連絡助言援助     条例指定    
認定
認定・仮認定
認定   認定   旧制度国税庁)による認定   認定更新中  
PST基準
相対値基準     絶対値基準     条例指定()    
認定開始日:  2013/11/26     認定満了日:  2028/11/25     認定取消日:   
認定年月日:    認定満了日:    認定取消日:   
閲覧書類
監督情報
解散情報
解散年月日  
解散理由  

抱樸

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/06/29 17:19 UTC 版)

NPO法人 抱樸
団体種類 認定特定非営利活動法人
設立 2000年
所在地 日本 福岡県北九州市八幡東区荒生田2丁目1-32
シティコーポ七条1階
法人番号 3290805004536
起源 北九州越冬実行委員会、北九州越冬実行委員会を支える会、北九州ホームレス支援機構
主要人物 奥田知志(理事長/代表)
活動地域 北九州市下関市福岡市
活動内容 ホームレスや高齢者・障碍者の基礎的支援、自立支援、ホームレス防止のための社会形成
従業員数 99名(2016年3月末)
会員数 185名(2016年3月末)
ウェブサイト 公式ウェブサイト
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特定非営利活動法人 抱樸(ほうぼく)は、北九州ホームレスを支援することを目的として設立された日本の認定特定非営利活動法人(NPO法人)。

沿革

1988年、東八幡キリスト教会牧師の奥田知志プロテスタント教会関係者と福岡日雇労働組合員による野宿労働者の調査をおにぎり持参で行ったことから、有志による炊き出しが始まり、北九州越冬実行委員会として発足[1]。その後、北九州市を中心にホームレスの自立支援活動を実施[2]

2000年、NPO法人として認証を受け、団体名を北九州ホームレス支援機構に改名し、奥田が理事長に就任。2004年、国税庁より認定NPO法人として認証を受けた[2]。しかしその後、一度自立した人がまたホームレスに戻る事例も増えたことから、高齢となった元ホームレスのための共同住居として『抱樸館北九州』(ほうぼくかんきたきゅうしゅう)を八幡東区に開設。2014年、活動25周年を機に、支援対象を障がい者にも広げたことから、現在の法人名抱樸(ほうぼく)に改めた。

ハウスレスとホームレス

益田仁(長崎国際大学)によると、同機構はその支援理念において物理的困窮と関係性における困窮を峻別して捉えており、これは同機構の特徴であるとしている[3]。同機構では物理的困窮をハウスレス、関係の困窮をホームレスと呼び分けている[4]。「屋根の下」に入ること(ハウスレスからの脱却)のみではホームレスから脱却した事にはならないと捉え、関係の困窮の解消(ホームの回復)までを目的として掲げており、「日常の人間関係や居場所といったインフォーマルな資源」までを提供するという「ホームレス支援における今日的課題」への対応のあり方の好例として取り上げられている[5]。また、この「北九州型の支援方式」は、ホームレスの支援活動の歴史が浅い自治体での支援状況を改善する上でのヒントとなる可能性が指摘されている[3]。平成29年度スマートウェルネス住宅等推進事業|スマートウェルネス住宅等推進モデル事業に採択された。

活動

2003年より北九州市と連携[1]、そのほか福岡市福岡県厚生労働省等の行政機関との連携を通じ、これまで1600人を超えるホームレスの自立支援および自立後の生活支援を実施。北九州市から下関市、福岡市にわたって活動している。

主な働きは以下の3部門に大別される[2]

いのちを守る基礎的支援
炊き出し、夜回り、襲撃対応、緊急の場合の病院への付き添いなどの生命を守る活動
自立支援
就労自立を目的とした各種活動・施設運営
ホームレスを生まない社会の形成
地域で孤独にならないためのアフターケア、ボランティア養成、情報発信、啓発活動、行政・大学・病院・ボランティア団体との連携

2016年3月末現在、185名の正会員、375名の賛助会員、99名の有給スタッフ、平均約80名の炊き出しボランティア、平均約40名のパトロールボランティア、約80名のお見舞い・声かけ・カード作りボランティアで活動している[6]

希望のまちプロジェクト

福岡県北九州市に様々な機能を持った複合型社会福祉施設を建設し、そこを拠点にコンセプトとしての「まち」を拡げていきたいとする「希望のまちプロジェクト」を推進している(顧問:村木厚子[7][8]

出典

  1. ^ a b 奥田 知志さん / “ホームの回復”まで支援したい。「頑張れ! 熱血仕事人 新・北九州業界物語」『e-avanti』2007年9月30日。 オリジナルの2015年9月20日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20150920193052/http://www.e-avanti.com/kita/ind/item/8350 
  2. ^ a b c あんたも わしも おんなじいのち ―北九州ホームレス支援機構の20年―」『共生の時代』第272号、グリーンコープ共同体理事会、2頁、2009年12月1日http://www.fukushi-greencoop.or.jp/hbk-fukuoka/images/06kiji/09122.pdf 
  3. ^ a b 益田仁「ホームレス自立支援における社会関係の回復 ―北九州市での調査結果から―」『長崎国際大学論叢』第10巻、157 - 168頁、2010年3月。 
  4. ^ 奥田知志「北九州市におけるホームレス支援の現状と課題」『西日本社会学会年報』第6号、117 - 121頁、2008年。 
  5. ^ 垣田裕介「日本のホームレス支援資源と政策枠組み――所得・居住・ケア」『経済論集』、大分大学、2011年3月。ISSN 04740157https://hdl.handle.net/10559/14957 
  6. ^ 団体概要 NPO法人 抱樸http://www.houboku.net/profile2014年11月10日閲覧 
  7. ^ 希望のまちプロジェクト特設ページ”. 抱樸. 2023年1月15日閲覧。
  8. ^ 「希望のまち」へ、抱樸に寄付1億円 工藤会本部跡地の購入費を完済”. 朝日新聞 (2022年3月31日). 2023年1月16日閲覧。

参考文献

関連項目

外部リンク




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