戦国時代以降の領主層とは? わかりやすく解説

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戦国時代以降の領主層

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/10/12 23:28 UTC 版)

領主」の記事における「戦国時代以降の領主層」の解説

荘園制がくずれ、地方の政治一定の責任をもつという意味での領主層の誕生戦国時代にはじまる。それは、守護大名とは異なり戦国大名基本的に現地居住したこと、また、それぞれ分国法呼ばれる法令公布し通用させたこと、さらに、それぞれの大名鉱山開発農業用水整備など殖産興業富国強兵目指したことに端的にあらわれている。戦国時代には、大名君主として土地そのもの媒介とする主従関係発達し、これが江戸時代地方知行制のもととなっていった。 戦国時代終息させた農民出身豊臣秀吉は、1582年天正10年)に太閤検地開始し1つ土地数人のもの者が権利をもつ、複雑な土地所有関係を整理し土地制度一新させた。ここに荘園制度を完全に崩壊し石高制による近世的土地所有を実現し農民には耕作権認めとともに年貢を納める義務負わせるとともに大名には所領あてがうとともに改易国替を可能とした。 秀吉また、1588年刀狩実施して百姓身分から帯刀奪い武器使用規制して兵農分離完成させたいっぽうで、近世的な武士身分創出した。武士は、苗字帯刀許され城下町住まわせることとした。これに前後して武士の間では家紋研究流行している。 江戸時代封建領主としては、幕府徳川将軍家はじめとして、藩を単位とする1万石以上の大名1万未満だが将軍御目見特権有する旗本御目見特権のない御家人、また石高の高い大名の上家臣があった。 江戸初期には、大名一定の土地を有力武士(給人)にあたえる地方知行制がとられていたが、給人勝手に年貢徴収することもあったため、大名は自ら治め支配領域拡大し1690年頃には俸禄制度が一般的となった。これ以後知行制度をのこす藩の数は全体17%となった。 その知行制度も、明治維新後の廃藩置県によって中央政府任命した府知事県令派遣によって終わり武士の特権廃刀令秩禄処分によって完全に廃止された。

※この「戦国時代以降の領主層」の解説は、「領主」の解説の一部です。
「戦国時代以降の領主層」を含む「領主」の記事については、「領主」の概要を参照ください。

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