憑依宇宙人 サーペント星人
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/14 08:18 UTC 版)
「ウルトラマンメビウスの登場怪獣」の記事における「憑依宇宙人 サーペント星人」の解説
第39話「無敵のママ」に登場。 へびつかい座M9球状星雲から地球を侵略に訪れた宇宙人。頭部を頑強な兜で覆っており、指先から放つ青白い怪光線を武器として集団戦法で戦う。また、発光物体の姿となって1つに融合することにより、全身を鎧で包んだ巨大化形態に変身する。体組織の95%が純度の高い水分で構成されており、巨大化形態での鎧は大気中の水分によって高速再生できるが、その性質ゆえにナメクジのように塩化ナトリウムに弱い。 GUYSジャパンの食堂に勤務する日ノ出サユリ(演:美保純)が車にはねられて死亡した直後に1体が憑依し、蘇生させる。その後、サユリには「作る食事の味が薄い」や「水を頻繁に飲む」などの変化が起き始める。まもなく、サユリの意識を消失させて転送装置を用いて仲間を呼び、フェニックスネストの動力部を破壊して基地内部からGUYSの全機能を麻痺させる「偉大なる計画」を自らの命も惜しまず実行しようと企むが、家族を想うサユリの意識に体を乗っ取られ、サユリ1人に仲間たち全員が返り討ちにされる。こうして計画を妨害されたサーペント星人たちは融合を経て巨大化し、巨大サーペント星人と化す。 サーペント星人の死亡後もサユリの肉体には若干能力が残留したようで、高速移動や車を受け止める怪力、ウルトラマンを彷彿とさせる飛行能力などが発現する。テッペイによれば、ゆっくりではあるが次第に能力は消失していくとのこと。 『ウルトラマンメビウス超全集』の解説では、サーペント星人も皇帝の尖兵だったと推測されている。 声:坂口哲夫 スーツアクター:福田大助 デザイン:酉澤安施。デザインイメージは『ウルトラセブン』のボーグ星人と貝殻。等身大時のデザインイメージはフック星人。脚本を担当した朱川湊人の要望は、巨大化時がボーグ星人、等身大時がゴース星人であった。 着ぐるみは、等身大時と巨大化時で頭部と肩のプロテクターが共通となっている。 「他者のために自身の命を犠牲にした地球人と一体化する」という歴代ウルトラマン同様の設定を侵略宇宙人に適用しており、劇中でもサーペント星人が死亡したサユリに語りかけて憑依するシーンは、『帰ってきたウルトラマン』第1話でウルトラマンジャックが郷秀樹に憑依するシーンと酷似した演出が行われている。 サーペント星人に憑依されたサユリが守衛と戦うシーンは、サユリ役の美保純がクランクイン前に肉離れを起こしていたため、移動車に乗った状態で撮影を行っている。
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