情報処理技術遺産
【英】Information Processing Technology Heritage
情報処理技術遺産とは、情報処理学会が認定した、情報処理技術の発展の歴史上重要な意義を持ち、次世代へ伝えるべき事物や資料のことである。
情報処理技術遺産は時代や技術に関わらず、新たな産業分野の創造に寄与した製品や、後に世界標準技術として確立した技術、技術的に顕著な波及効果を及ぼした製品などに対して評価される。実用性の観点から無用となり廃棄されつつある歴史的製品の資料としての有意義性、具体的製品の貴重さを広く知らせ、実物の保存に寄与することを趣旨としている、
最初の認定が行われたのは2009年2月で、23件の情報処理技術遺産が発表された。日本で最初に稼働した電子計算機「FUJIC」、日立が開発した国産初の大型汎用コンピュータ「HITAC」、NECが開発したパーソナルコンピュータ「PC-9801」、日本で発明された演算素子であるパラメトロン素子などが認定された。
2010年3月には、新たに認定された11件の製品が発表されている。富士通「OASYS 100及び親指シフトキーボード試作機」、ジャストシステムの初代「一太郎」などが認定されている。
参照リンク
情報処理技術遺産 - (情報処理学会)
情報処理技術遺産
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/03 06:09 UTC 版)
情報処理技術遺産(じょうほうしょりぎじゅついさん)は、日本のコンピュータ技術発達史上の重要な研究開発成果や、顕著な影響を与えたコンピュータ技術・製品などを次世代に継承していくことを目的とする認定制度である。分散コンピュータ博物館とともに情報処理学会が運営している。2009年2月23日に認定制度が開始され、第1回には23点が認定された。
- ^ a b c “情報処理技術遺産-コンピュータ博物館”. 情報処理学会. 2016年7月7日閲覧。
- 1 情報処理技術遺産とは
- 2 情報処理技術遺産の概要
- 3 外部リンク
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