急行「ひかり」
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釜山桟橋 - 奉天・新京・三棵樹(京釜線・京義線・満鉄安奉線・満鉄連京線・満州国鉄京浜線・満州国鉄浜江線)。1911年(明治44年)11月、鴨緑江を渡る鉄道橋が完成すると同時に朝鮮と満州を直通運転する列車の運行が開始され、1933年(昭和8年)4月には釜山桟橋 - 奉天間を直通する急行列車が「ひかり」と命名された。これは1958年(昭和33年)、九州に臨時急行「ひかり」が登場する25年前、1964年(昭和39年)の東海道新幹線開業と同時に超特急「ひかり」が設定される31年前であり、「ひかり」という愛称が使用された初めての列車となった。1934年(昭和9年)11月には新京駅(現・長春駅)、1942年(昭和17年)8月にはハルビンの先、三棵樹駅(現・ハルビン東駅)まで運行区間が延長されている。客車は朝鮮総督府鉄道所属の車両が使用され、開放式の展望台を備えた展望一等寝台車が連結されていた。釜山桟橋 - 新京間を27時間20分で結び(釜山桟橋発新京行、1940年(昭和15年)10月時点)、釜山桟橋で関釜連絡船の昼行便に接続した。戦況の悪化と貨物輸送量の増加により旅客列車が削減されていく中、「ひかり」は終戦直前まで運行が続けられている。 戦後、「ひかり」に連結されていた展望一等寝台車「テンイネ3」のうち1両は韓国の大統領専用客車となり、現在はソウル郊外・義王の鉄道博物館に保存・展示されている。
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