急行「さちかぜ」
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/11 11:21 UTC 版)
「カムイ (列車)」の記事における「急行「さちかぜ」」の解説
1971年(昭和46年)7月1日のダイヤ改正で、急行「かむい」の1往復を改称する形で運転を開始した。運転区間は小樽駅 - 旭川駅間で、札幌駅 - 旭川駅間は無停車、快速列車として運行した小樽駅 - 札幌駅間の途中停車駅は南小樽駅・手稲駅・琴似駅のみであった。 上りが旭川発7時00分、下りが札幌発18時00分のビジネスダイヤで設定され、この区間の136.8 km を1時間36分(下り)で運行した。その表定速度は国鉄の急行列車としては最速の85.5 km/h に達し、当時の特急列車に比肩する速度であった。この運転時分のままで最初の冬を越したが、翌1972年(昭和47年)には余裕を見込んで1時間37分(下り)、1973年(昭和48年)にはさらに1分伸びて1時間38分(下り)となり、これが廃止まで続いた。 1975年(昭和50年)7月18日のダイヤ改正で、エル特急「いしかり」に格上げされ、廃止された。 列車名はいわゆる抽象名であり、「幸福を運ぶ風」を意味する。なお、列車名として抽象名の風を用いるものは、設定当時には特急列車に用いられる事例が多く、実際に「さちかぜ」の名も1957年(昭和32年)から1958年(昭和33年)まで東京駅 - 長崎駅間の寝台特急列車に用いられたことがあった。このため、この列車の運行は特急形電車を登場させるための試金石とも言われた。「列車愛称」も参照。
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