鉄道における直行便
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/07/21 17:51 UTC 版)
鉄道の直行便は速達性を高めるため、しばしば「看板列車」として設定される。ただし、鉄道事業者にとっては同じ所要時間であれば停車駅が多いほうが乗客(収益)を増やせるため、特に近年は車両や施設の改良で余裕時間が生じた場合は停車駅を追加する傾向にあり、直行便の列車は減りつつある。直行便には始発駅から終着駅まで途中の駅には一切停車しない完全なノンストップ列車のほかに、始発駅または終着駅近くの同一都市圏の駅にいくつか停車し、途中の駅には停車しないという都市間のノンストップ列車も含まれることがある。都市間のほかに都市と空港などの施設内の駅を結ぶ場合もある。本節では前者の事例を中心に、一部は後者についても取り上げる。 ここでは主に1990年代以降の直行便について詳説する。それ以前に直行便が存在した路線・区間としては、以下のものがある。 阪和電気鉄道(現・JR阪和線) - 超特急が阪和天王寺駅 - 東和歌山駅間無停車。 高徳線(高徳本線) - 急行「阿波」「むろと」に高松駅 - 徳島駅無停車の便あり(1982年〈昭和57年〉11月まで)。 函館本線(札幌駅 - 旭川駅) - 急行「さちかぜ」、L特急「いしかり」。運転区間が千歳空港駅や苫小牧駅に延長された後(「ホワイトアロー」)にもこの区間はノンストップの便が存在した。→カムイ_(列車)#「さちかぜ」の登場以降も参照されたい。 東武鉄道(浅草駅 - 東武日光駅) - 1987年(昭和62年)までノンストップ運行列車の設定があった。 京浜急行電鉄(品川駅 - 浦賀駅) - 1953年(昭和28年)まで一部のハイキング特急が途中駅ノンストップで運転されていた。
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