鉄道における轢死
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/21 02:27 UTC 版)
鉄道事故の場合、列車は自動車に比べてはるかに重量が重いうえ、制動力が低く急停車しても衝突時の速度は自動車ほど下げることができず、さらに接触面が硬く細いため、衝突を受けた人の肉体に与えられる運動エネルギーと圧力は自動車とは比べ物にならないほど大きい。したがって遺体の損傷も自動車による轢死に比べて甚だしいものとなり、また停車するまでに自動車などよりも距離を有するため組織片が広範囲に飛び散る。これにより事故調査だけでなくその後の遺体の回収も困難を極める。しかも、遺体をきちんと片付けずに運行を再開すると、今度は遺体に含まれる脂肪や血液等によってブレーキの効きが悪くなり、更なる事故を惹起する原因になりかねない。 なお、鉄道職員は轢死体のことを内部用語で「マグロ」と呼ぶこともあるといわれている。
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