特急の編成・時間帯変更
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/02 00:38 UTC 版)
「1934年12月1日国鉄ダイヤ改正」の記事における「特急の編成・時間帯変更」の解説
従来、東海道特急の「富士」・「櫻」は前者が一等車・二等車客用の列車、後者が三等車客用とされ、15分間隔での続行運転とされていた。これは、三等客需要が多かったことにより列車を分離したと考えられるが、1930年(昭和5年)に登場した「燕」は各等編成であったことから、この改正ではそれを取りやめ、列車を目的別に振り分ける事になった。 具体的には「富士」に三等車を連結し、「櫻」に二等車を連結するもので、運転時間帯も「櫻」が「富士」に1時間半先行するように改められた。これにより、「櫻」は終点下関駅から関門連絡船で渡った先にある門司駅(現、門司港駅)から鹿児島本線経由鹿児島駅発着の急行列車と日豊本線経由鹿児島駅発着の普通列車(食堂車連結)に接続する長崎方面を除いた九州各線への連絡列車へ、「富士」は朝鮮の釜山へ向かう関釜連絡船と門司駅から長崎駅へ向かう急行列車に接続し、前者は釜山から更に朝鮮総督府鉄道を経由して満州国の首都新京へ向かう急行「ひかり」へ、後者は長崎から上海への航路へそれぞれ連絡するという、国際連絡運輸の一環を担う列車になっている。
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