志穂美の抜擢とは? わかりやすく解説

志穂美の抜擢

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/27 05:39 UTC 版)

女必殺拳シリーズ」の記事における「志穂美の抜擢」の解説

1974年2月26日岡田東映香港支社からアンジェラ・マオの出演了承連絡が入ると鈴木則文呼び、「マオ主人公にし、京都東映京都撮影所、以下、東映京都時代に俺とお前で作った緋牡丹博徒シリーズ』のカラテ版『女必殺拳』を作る。すぐに脚本準備にかかれ」と指示日本語喋れないマオでも岡田は、この映画売れると見込んでいた。これを聞いた鈴木は「緋牡丹お竜あやかって役名紅い竜、『紅竜』としましょう」と即座に返答した。彼らは東映京都で共に『緋牡丹博徒シリーズ』を製作した間柄であった鈴木岡田指示映画聖獣学園』など「ポルノ路線」の製作を東映東京撮影所(以下、東映東京)でしていたが、興行不入りに終わる。他にも3本企画を出すものの岡田却下、特に梅宮辰夫主演猛毒商売』はセットまで作っていた所で、岡田に「ゲキガは当たらん」と製作中止させられていた。家賃払え苦しい生活が続いたため、京都戻ろうとしていた矢先であった鈴木は、岡田配慮感涙し、シナリオ書き始めた鈴木東映社員基本的に人事権はないため、勝手に京都戻れないが、天尾完次鈴木は、組合運動ばかりに熱心な東映東京徹底的なテコ入れのために岡田送り込んだ刺客だったため、京都帰ってもらっては困る事情があった。 数日のうちに共同脚本プロデューサー決まり、やがて「東映カラテ新路線 香女優発進」と報道されると、鈴木千葉真一東映東京に庭でバッタリ会い千葉から「アクション万能少女がうち (JAC ) にいるから今度監督鈴木)が撮るという映画使ってください」と売り込まれる千葉の部屋に連れて行かれ千葉持ってきた16mmフィルム試写すると、トランポリン器械体操に励む少女志穂美悦子)が映っていた。「この子本当に女の子?」とビックリし、志穂美の一挙一動に魅せられた鈴木は、「必ず日本側の出演者重要な役としてシナリオに書く」と千葉約束する志穂美に主役のアンジェラ・マオを空手使って助ける準主役伝えられたが、千葉は「何も香港から連れて来なくたって、志穂美を主役使えばいいじゃないか」と不満を漏らしていたという。 何かしら事情でアンジェラ・マオが不出演となり、鈴木代役志穂美を岡田推薦し志穂美の主役起用決定したカラテ映画の日本での人気短命であったため、志穂美の芸能界入りが少しでもずれていたら、この抜擢はなく、志穂美の今日イメージは全く違ったものになっていた可能性高く間一髪タイミングだった。後のインタビュー志穂美は「映画主役やることどんなに大変で、凄いことかの重み後になって感じたけど、当時18歳ぐらいで、下積みもほとんどなく、自分目指したことだったから、ただ嬉しくて最高ぐらいにしか思わなかった」、「日本最初にアクション女優になるのは自分だと思っていた。なりたいじゃなかった、なる!だった。自分やりたいことをやれる嬉しさで、寂しさなんて忘れていた。JAC厳し訓練もそれに一役かった。『ボディガード牙』で初め女優さん(渡辺やよい)の吹き替えをして、新宿東映オールナイト見たんです。私の立ち回りシーンになった客席がウォーッと沸いて嬉しかった。あの感動忘れられないために今までやってきたような気がする」などと話していた。

※この「志穂美の抜擢」の解説は、「女必殺拳シリーズ」の解説の一部です。
「志穂美の抜擢」を含む「女必殺拳シリーズ」の記事については、「女必殺拳シリーズ」の概要を参照ください。

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