後のキャリア
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/28 14:33 UTC 版)
「ジュリア・チャイルド」の記事における「後のキャリア」の解説
1981年、彼女は、かねてより出版やテレビ出演を通して追い求めていた「ワインと食品に対する理解、賞賛、品質を前進させる」という目的のため、ワイン醸造業者のロバート・モンダヴィやリチャード・グラフなどとともにAmerican Institute of Wine & Food(英語版)を設立した。1989年には、彼女が自身の最高傑作だと自負する書籍と教育ビデオのシリーズ The Way of Cookを出版した。 1990年代には、Cooking with Master Chefs, In Julia's Kitchen with Master Chefs, Baking with Julia, Julia Child & Jacques Pépin Cooking at Homeの 4つのシリーズに出演。テレビ番組や料理本製作のためにジャック・ペパンと何度も協働した。この時期のチャイルドの本はすべて、同名のテレビシリーズを元に制作された。 チャイルドの、バターやクリームなどの材料の使用は、食品評論家や現代の栄養士によって疑問視されている。彼女は彼女のキャリアを通じてこれらの批判に応え、「食物に対する熱狂的な恐怖」が国の食習慣を支配し、栄養に過度に気を使うことが食物を楽しむ喜びを奪うだろうと予測した。1990年のインタビューでチャイルドは、「皆さん大げさに反応しすぎです。食べ物に対する恐れが続けば、それは米国の美食の死となるでしょう。幸いなことに、フランス人は私たちと同じヒステリーに苦しむことはありません。私たちは食べ物を味わい楽しむべきです。それは人生で最もシンプルで素晴らしい喜びの一つです。」 と語っている。 チャイルドの夫によって設計され、3つのテレビ番組の舞台となったジュリア・チャイルドのキッチンは、現在、ワシントンDCの国立アメリカ歴史博物館に展示されている。In Julia's Kitchen with Master Chefsの撮影を皮切りに、ケンブリッジのチャイルド家の自宅キッチンは、テレビ用の照明、部屋のあらゆる角度を捉える3台のカメラ、ガスコンロと電気コンロ付きの巨大なアイランド式調理台を備えたセットへと完全に形を変えたが、「ドアがキーキー鳴る私のウォールオーブン」を含む、チャイルドのその他の調理機器はそのまま残された。このキッチンでは、1990年代のチャイルドのほぼすべてのテレビシリーズが撮影された。
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