建物とコンセプトとは? わかりやすく解説

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建物とコンセプト

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/08 03:34 UTC 版)

ヒカリ美術館」の記事における「建物とコンセプト」の解説

夕方には沈みゆく太陽照らされ家々の窓が赤く輝き、別名を「夕日ヶ浦海岸」とも称される浜詰海岸は、「日本の夕陽百選」に選ばれる景勝地である。その海岸線含めて屋上からはほぼ360度眺望できるの上に建つ。 建物は、約10坪の土地建設され鉄筋コンクリート製の2階建てで、壁は内外ともにコンクリート打ちっぱなしとなっている。ギャラリーとなっている2階は、日本海面して大きなガラス窓配し移ろいゆく自然の光ふんだんに入り込み作品彩る構造になっており、池田修造アクリル絵の具による絵画立体造形などが展示されている。 池田修造によれば美術館テーマである「火」には産業革命以前原始的なエネルギー社会、「光」には産業革命以後テクノロジー社会エネルギーの意が投影されている。丹後の「丹」には、丹色朱色)という意味もあり、「白」明るくなる前の最初の光をイメージさせることから、美術館には白地ベースに赤を配した作品が多い。その象徴的な作品として、ヒカリ美術館1階玄関には、白い壁一面広げた古木が赤い実をつけた壁画「日の木」が描かれ朱色に白を抜いた代表作のひとつ「メ」が、木の芽と眼をかけてともに飾られている。その他の常設展示作品のモチーフでは、炎や多く用いられている。 美術館主要なコンセプトである太陽の「光」は、ほんのわずかな変化地球上様々な影響もたらす。その光を浴びるのは丹後地方だけではなく日本海挟んで対岸韓国中国大陸もともにであり、その光を浴びた地域様々な事象連鎖現在の丹後風景作り上げ、そこに住まう人々営みの時を超えたつみ重ねによって文化生まれ育ってきたと分析する等身大の美を追求する池田修造の「1/1いちぶんのいち)」論は、「大地は器」という言葉集約され、場(地域)と文化芸術)の融合をはかり、地球環境思いを馳せつつ、日々暮らし風景のなかで芸術触れることをめざす、ヒカリ美術館重要なコンセプトとなっている。 自身を含む様々なアーティスト作品展示するとともに様々なイベント拠点として多様な人々集う場となることを期待し無料開放されている。

※この「建物とコンセプト」の解説は、「ヒカリ美術館」の解説の一部です。
「建物とコンセプト」を含む「ヒカリ美術館」の記事については、「ヒカリ美術館」の概要を参照ください。

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