店舗の特徴・利用方法
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/11 09:22 UTC 版)
「インターネットカフェ」の記事における「店舗の特徴・利用方法」の解説
長時間滞在する場合にはパック料金が適用されて割安となる店舗が多い。自動的にパック料金が適用される店舗もあれば、入店時に申告が必要な店舗もある。漫画喫茶などと複合化された店舗や、深夜サービスを行っている店舗も多い。主な利用者は若い男女や壮年男性など。仕事や娯楽、趣味でインターネットを利用するほか、待ち合わせや時間つぶしにも使われ、後述のように宿泊施設として利用する層も多い。 手軽に利用できるインターネットへの常時接続環境(ADSLや光回線など)を自宅などに持たない人や、旅行・出張中の人が、電子メールの確認やウェブページの閲覧、文書作成を行うのによく用いられる。備え付けのテレビやラジオしか電源が使えないカプセルホテルに比べ、料金がほぼ同じか利用時間によっては安く、インターネットが使え、一部ではテレビ・漫画・雑誌が見られ、ゲームが出来、ドリンクが飲み放題のインターネットカフェの方が便利なため、カプセルホテル代わりに利用する客層も存在する。ビジネスマンや個人旅行客、特に都市部で就職活動を行う地方の大学生や低所得層の旅行者など、宿泊費などの旅費を極限まで節減したい層が該当する。なお、店員が利用時間終了直前の客に利用時間終了間際の旨を伝えるサービスは一切ないので、寝過ごしたなどの過失により利用時間を超過しても、延長料金は自動的に発生する。 中には、いわゆるネットカフェ難民と呼ばれる半ば定住状態になっている日雇い労働者や、家出少年少女も利用するため、社会問題化している。また不特定多数が出入りする環境のため、不正アクセスやネット詐欺などの犯罪に利用されることもある。ネット犯罪や店内備品の万引き対策のため、入店時や会員登録時に本人確認を行うインターネットカフェも増えている。会員登録後であっても、入店時に身分証明書提示を求める店もある。店によっては写真入りのものを要求するところもあれば、金融機関のキャッシュカードやクレジットカード、病院の診察券程度のものでもよいというところもある。この要求レベルは、主に条例の規制強度や店舗の方針により左右され、公的身分証明書の提出が必須の地域や店舗もある。 使用する座席(パソコン)を指定できる。店側から指定される店と、座席を指定せずに空いているパソコンを自由に使用してよいオープン席の店がある。禁煙席と喫煙席(店舗により喫煙席とはいえアイコスなどの加熱式電子たばこのみ使用可としている)に分かれていることが多い。神奈川県では受動喫煙防止条例が施行されたため、全室禁煙もしくは完全分煙となっている。 店舗によっては客席のLAN端子を利用客に開放したり、無線LANのアクセスポイントを設けたりして、利用客のノートパソコンや携帯情報端末(タブレットやスマートフォンなど)、携帯ゲーム機などの持ち込みに対応する事例がある。無線LANの場合は店側が独自のアクセスポイントを設置する場合と、店が特定の公衆無線LANサービスと契約してアクセスポイントを設置する場合がある。 地方からの就活生に対しては、業界団体がビジネスチャンスとして対応を強化することを検討している。
※この「店舗の特徴・利用方法」の解説は、「インターネットカフェ」の解説の一部です。
「店舗の特徴・利用方法」を含む「インターネットカフェ」の記事については、「インターネットカフェ」の概要を参照ください。
- 店舗の特徴利用方法のページへのリンク