広島果研11号【ヒロシマカケン11ゴウ】(果樹)
登録番号 | 第13422号 | |
登録年月日 | 2005年 10月 24日 | |
農林水産植物の種類 | かんきつ | |
登録品種の名称及びその読み | 広島果研11号 よみ:ヒロシマカケン11ゴウ | |
品種登録の有効期限 | 30 年 | |
育成者権の消滅日 | ||
品種登録者の名称 | 広島県 | |
品種登録者の住所 | 広島県広島市中区基町10番52号 | |
登録品種の育成をした者の氏名 | 中谷宗一、長谷川美穂子、野上暁子、大政英司、長谷川繁樹 | |
登録品種の植物体の特性の概要 | ||
この品種は、「清見」に「サザンレッド」を交配して育成されたものであり、果形が扁球、果実の重さがやや重、果皮色が濃橙の育成地(広島県豊田郡安芸津町)では11月下旬に成熟するかんきつである。樹姿はかなり開張、樹の大きさはやや大、樹勢は中である。枝梢の太さ及び節間長は中、枝梢のとげの多少は少である。葉身の形は披針形、波状の程度は弱、葉身の大きさは小、葉身長は中、葉身幅は狭、網脈の鮮明度はやや明瞭である。翼葉の形は痕跡、葉柄の長さ及び太さは中である。花序の形成は単生、花(蕾)の重さは軽、花弁の形は紡錘形、長さは短、幅は広、色は白、数は5枚、花糸の分離の程度は分離、花粉の多少は中である。果実の形は扁球、果形指数はやや大、果頂部の形は平坦、放射条溝及び凹環の有無は無、果梗部の形は切平面、放射条溝の多少は無である。果心の充実度は密、大きさは極小、果実の重さはやや重、果皮の色は濃橙、油胞の大きさは大小混合、密度は密、凹凸は凸、果面の粗滑は滑、果皮の厚さ、果皮歩合及び剥皮の難易は中である。じょうのう膜の硬さ及びさじょうの形は中、大きさは小、色は橙である。果汁の多少は多、甘味はやや高、酸味は低、香気の多少は中、種子数は多、胚の数は単胚である。発芽期は中、開花期はやや晩、成熟期は極早で育成地においては11月下旬である。隔年結果性は低、浮皮果の発生及び裂果の発生は無、貯蔵性はやや短である。「ミホコール」と比較して、葉身が長いこと、成熟期が早いこと等で、「ありあけ」と比較して、果実の形が扁球であること、成熟期が早いこと等で区別性が認められる。 | ||
登録品種の育成の経過の概要 | ||
この品種は、昭和62年に広島県果樹試験場(現広島県農業技術センター果樹研究所、豊田郡安芸津町)において、「清見」に「サザンレッド」を交配し、得られた雑種胚由来実生の中から選抜、以後、増殖を行いながら特性の調査を継続し、平成13年にその特性が安定していることを確認して育成を完了したものである。なお、出願時の名称は「広島柑橘11号」であった。 |
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