ミホコール【ミホコール】(果樹)
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登録番号 | 第5135号 |
登録年月日 | 1996年 8月 22日 | |
農林水産植物の種類 | かんきつ | |
登録品種の名称及びその読み | ミホコール よみ:ミホコール |
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品種登録の有効期限 | 18 年 | |
育成者権の消滅日 | ||
品種登録者の名称 | 独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構 | |
品種登録者の住所 | 茨城県つくば市観音台三丁目1番地1 | |
登録品種の育成をした者の氏名 | 奥代直巳 石内傳治 生山巖 高原利雄 松本亮司 村田広野 浅田謙介 山本雅史 池宮秀和 山田彬雄 家城洋之 内原茂 吉永勝一 | |
登録品種の植物体の特性の概要 | ||
この品種は「三保早生」に「アンコール」を交配し,得られた交雑実生から選抜,育成されたものであり,果実の大きさが130g程度,果実の外観が扁平,果皮が濃橙色,育成地(長崎県南高来郡口之津町)で12月中旬に収穫できるかんきつである。 樹姿は開張性,樹の大きさは小,樹勢は弱である。枝梢の太さは中,節間長は短,とげの多少は無である。葉形指数は中,葉身の面積は小,長さは極短,幅は短,葉脈の鮮明度は明瞭である。葉柄の長さは短,葉柄比率は小,太さは細である。花序は単生,花蕾の重さは軽,花弁上部の形は鈍,基部の形は真直,大きさは小,色は白,数は5枚である。花糸の数は多,花糸の分離の程度は分離,花粉の稔性は不稔性である。果実の外観は扁平,中心柱の大きさは大,果実の大きさは中(130g程度),果皮の色は濃橙,厚さは薄,油胞の大きさは中,果面の平滑度は滑,剥皮の難易は中である。じょうのう膜の硬さは中,砂じょうの形はやや丸,大きさは中,色は濃橙である。果汁の多少は中,甘味は多(糖度約15度),酸味はやや少,香気は中,種子のでき易さはできにくい,発芽期及び開花期は中,収穫期は晩で,育成地において12月中旬である。隔年結果性は低,貯蔵性は小である。 「アンコール」と比較して,花粉の稔性が不稔性であること,果実の大きさが小さいこと,種子のでき易さができにくいこと等で,「三保早生」と比較して,樹勢が弱いこと,葉身の面積が小さいこと,花蕾の重さが軽いこと,果実の外観が扁平であること,収穫期が遅いこと等で,「南香」と比較して,果実の外観が扁平であること,胚の数が多胚であること等で,「青島温州」と比較して,樹勢が弱いこと,果皮の色が濃橙であること等で区別性が認められる。 | ||
登録品種の育成の経過の概要 | ||
この品種は,昭和49年に果樹試験場口之津支場(長崎県南高来郡口之津町)において,「三保早生」に「アンコール」を交配し,51年に結実促進のために高接ぎし,54年に初結実,63年「カンキツ口之津15号」の系統名を付けて,系統適応性検定試験を行って育成を完了したもので,平成6年度農林水産省育成農作物新品種になった。 |
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