しじょう‐げんりしゅぎ〔シヂヤウ‐〕【市場原理主義】
読み方:しじょうげんりしゅぎ
市場での自由な競争に任せておけば、価格・生産ともに適切に調節され、ひいては生活全体も向上するという考え方。政府による市場への介入や規制などの極小化を主張する。→自由市場 →新自由主義 →マネタリズム →レーガノミクス →サッチャリズム →レッセフェール
[補説] 米国の経済学者ミルトン=フリードマンが提唱し、米国のレーガン政権、英国のサッチャー政権の経済政策に大きな影響を与えた。日本でも中曽根・橋本・小泉政権などがこれに基づいて規制緩和や構造改革などを推進。バブル崩壊後の景気回復など一定の成果を挙げたが、一方、格差社会の深刻化や2008年の世界金融危機への影響も論じられている。
市場原理主義
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/21 06:39 UTC 版)
英: market fundamentalism)とは、低福祉低負担、自己責任をベースとし、小さな政府を推進し、政府が市場に干渉せず放任することにより国民に最大の公平と繁栄をもたらすと信じる思想的立場。 発言者の経済哲学によって批判的に軽蔑語として使われることもある。
(しじょうげんりしゅぎ、- ^ 市場原理主義 デジタル大辞泉
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- 2 市場原理主義の概要
- 3 関連項目
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