巌見造船
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/16 04:14 UTC 版)
「龍が如くシリーズの登場人物」の記事における「巌見造船」の解説
『6』に登場した広島にある会長の巌見兵三が立ち上げた造船会社。造船業だけではなく、病院や学校、交通網などの様々な分野で事業を展開しており、広島で絶大な影響力を誇っている。 巌見 恒雄(いわみ つねお) 声 - 大森南朋 巌見兵三の息子で、巌見造船の社長。穏やかな物言いや表情とは裏腹に鋭い眼光と父親顔負けの野心を持ち、中盤以降はその胸の内に長年抱えてきた野望を露わにし、極道らしい凶暴さや目的の為ならば手段を選ばない冷酷卑劣さで桐生達を追い詰めていく。その野心や人心掌握術や狡猾ぶりは父親だけでなく広瀬、染谷からも危険視される程だが、反面窮地に追いやられると命乞いも辞さない等、臆病者な本質も覗かせる。スーツの下は非常に逞しい肉体を誇り、背中には白沢の刺青が彫られている。戦闘では空手のような形式ばった技と荒々しい動きを複合させたスタイルで戦い、ヒート状態になるとタックルからマウントパンチを繰り出してくる。裏社会への進出を望んでいたが、それを望まずに表社会の日の当たる道を歩かせようとする父に反発心を抱いており、裏社会で絶大な力を持つ父を超えるという野心から父に代わって自らが陽銘連合会の会長となった上で「来栖猛」の渡世名を襲名するために東城会の菅井や染谷、若頭である小清水と手を組み、祭汪会のロウや彼の息子であるジミー・ロウを利用して亜細亜街の大火事を起こす。その後は計画を着実に進めていき、桐生達が尾道の秘密を暴いたことをきっかけに大道寺稔から父の殺害(及び桐生の殺害)を依頼され、遂にはそれを良しとして父を殺害して会長の座を手にする。その後、清美を人質に取り、元夫である染谷に対して桐生の殺害を命令するが、桐生に敗れた染谷が自害したために一度は失敗に終わり、後に巌見造船所で菅井と共に桐生達と対峙する。その後は嗾けた小清水が倒されると自らの手で桐生を始末するために切り札として事前に連れ去った遥とハルトを人質に取り、桐生達を無抵抗にした上で菅井と共に一方的に暴行するが、直後に勇太達の乱入によって遥達が解放されてしまう。その後、桐生と激突するも死闘の末に敗北し、追い詰められながらも悪あがきとして菅井に遥やハルトの殺害を命じたところを桐生に顔面を殴りつけられて気絶した。事件後は警察に逮捕され、陽銘連合会会長就任という野望は事実上失敗に終わった。 『ONLINE』の補完エピソードでは桐生が意識を失った直後に、同じく桐生に倒された小清水と共に目が覚めるも、尚も自身の野望と桐生の殺害に固執し、小清水をけしかけようとするも、これまでの数々の卑劣なやり口を持ってしても桐生に勝てなかった事実や、どこまでも自分の野望と保身しか考えていない姿勢を「引き際を察して自殺した菅井の方が極道として立派だった」と非難され、二代目「来栖猛」を名乗る器ではないと一蹴される。さらに自らが殺めた父・兵三の真意を明かされ、愕然となりながら、到着するパトカーのサイレンを聞き、自らの敗北を認めるかのように自嘲の言葉を呟くのだった。
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