対妖僧兵
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/05/31 15:32 UTC 版)
終山(しゅうざん) 川越『興明寺』を束ねる老僧兵。鳳蓮の師匠。弟子の教育はかなり苛烈なものであり、その内容は鳳蓮を含め門下の弟子達がトラウマを持ちかねないものである。 同業の僧兵からは、口だけで何もしない様から「口だけ終山」と陰口を言われているが、玩具屋が放った(精強な対妖僧兵が敵わない強さの)巨大な合成妖怪を一撃で屠るなど、実力はかなりのものである。 石影たちと玩具屋一党との戦いの件を式神を通じて聞いており、それに乗じる形で白狒々と共に戦いの場に乗り込む。玩具屋本人と戦うが、玩具屋の出した九頭竜によって両腕を喪失して瀕死の状態になったが、玩具屋と毛羽毛現の戦いに横槍を指す形で乱入し、奥義『浄光』の光と共に消える。 しかし、実は水蓮尼が事前に転送符を忍ばせていたことにより命を長らえた。その後、表向きは死んだことにして来たるべき時に再び横槍を入れるべく、裏で暗躍する事を決めた。 武者修行をしていた時代は、自身の力の誇示として道場破りをくり返していた。その時に武幻と出会い、殺し合いじみた試合をした(周囲の門下生達が止めに入って引き分けになったが)。『断妖』(だんがい) 妖怪を断つ能力。彼の弟子達も同様の能力を持っている。『斬妖』との違いは不明。『天柱突』(てんちゅうとつ) 霊札で相手の頭上まで跳び、断妖を纏った浄厄槍で相手を貫く技。後に鳳蓮も使えるようになる。 『浄光』(じょうこう) 霊符に十数年分の霊気を溜め込み、それを一気に解放するほぼ自爆に近い技。 水蓮尼(すいれんに) 水戸『水明寺』の尼。武器として鞭を使う。玩具屋が作った物ノ怪人間を捕らえるほどの実力がある。終山をおじ様と慕っている他、終山からもスイと呼ばれており、終山の性格と実力をよく知っている。 毛羽毛現に頼まれて、石影の修行に付き合う。人を治す術『輪廻』慈愛弥(『りんね』じあみ)を持っている。 天山(てんざん) 京都・伏見本山『天明寺』の僧兵。小柄な老人で常に震えている。終山からじい様と呼ばれている。毛羽毛現とは知り合いで、若い頃は白狒々などの災害級の妖怪と何度も戦っている。石影の修行では、本気の毛羽毛現を止めるための防波堤として呼ばれた。 怒剛(どごう) 肥後『岩明寺』の僧兵。厳つい顔をした熊本弁で話す大男。霊札を使った結界術を用いるが、合成妖怪には歯が立たず瞬殺される。 黒練(こくれん) 秋田『暗明寺』の僧兵。顔中が傷だらけの男。終山を侮っている。合成妖怪に最初に殺された。 恋空(れんくう) 尾張『愛明寺』の僧兵。オカマのような姿と立ち振る舞いをしている。 正梅(しょうばい) 大坂『金明寺』の僧兵。恰幅が良い男性。常にニコニコしている。 寂光(じゃくこう) 京都・淀『静明寺』の僧兵。見た目は一番若い。
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