密度躍層とは? わかりやすく解説

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みつど‐やくそう【密度躍層】

読み方:みつどやくそう

海洋や湖において、ある深度を境に密度急激に変化する層。ピクノクライン。→躍層


密度躍層(みつどやくそう)pycnocline

海洋物理学的特性一つは、その著し成層構造にあり、海水密度深さと共に増大していく。この密度分布において、特にその鉛直勾配大きな層を密度躍層と呼ぶ。中緯度においては主水温躍層にともなう密度躍層が顕著である。海洋力学的なモデルとして、この密度躍層を境に海洋上下分けて考察する二層モデルが、よく用いられる亜寒帯海域では、塩分躍層にともなう密度躍層が重要となる。

密度躍層

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/14 13:26 UTC 版)

潜水艦」の記事における「密度躍層」の解説

深度1000mを超えた辺りから水温はほぼ一定になるので、この層は密度躍層と呼ばれる水温がほぼ一定になることにより、音波下向きに進まなくなる。逆に今度水圧により上向き曲げられ海面方向進んでいく。 これにより、深深海域では、いったん海底方向まで進んだ音波戻ってきて再び海面に集まるので、何もない海面上で突然ソナー反応がある現象が起こる。この海域収束帯(コンバージェンス・ゾーン、CZ)と呼び発信源から距離27 - 33海里毎、幅4 - 5海里区画CZ現れる海水成分温度により変化する)。CZ利用すれば自艦から27 - 33海里彼方にある敵艦探知も可能(条件良ければさらに第二収束帯第三収束帯…つまり81 - 99海里彼方まで探知可能)となる。そのため、パッシブ・ソナーにてCZ探知した敵を直ち攻撃できるように対潜ミサイル開発された。 また、深度1000m付近温度躍層と密度躍層との間では、水温水圧バランスによりサウンド・チャンネル(SC)と呼ばれる音波伝播層が出現するSCでは反射による音波吸収減衰が無いので、非常に遠くまで音波伝播して行く。クジラなどは、SC利用することで超音波により何千海里離れた仲間連絡取っている。SC稀に浅海でも発生する場合があり、詳しい原理解っていない。 SC利用すると非常に遠く敵艦探知できる可能性があるが、SCまで潜れ潜水艦ソ連チタン合金潜水艦アルファ型やマイク型などを除けば存在しない。しかし、曳航ソナーTASS)を使えばそこまで潜らなくてもSC利用することができる。また、SCには敵潜水艦通過監視するSOSUSなどの固定式海中ソナー監視網設置されている。

※この「密度躍層」の解説は、「潜水艦」の解説の一部です。
「密度躍層」を含む「潜水艦」の記事については、「潜水艦」の概要を参照ください。

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