宿主への影響
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エピクロエ属の繁殖と生存は宿主のそれらと密接に関連しており、この真菌の垂直伝播は相利共生へと進化した、あるいはしていくと考えられている。事実、エピクロエ属は宿主に成長促進、旱魃耐性、草食動物や病原体への抵抗性などの利益を与えている。エピクロエ属は一般的に野生や栽培下の植物に対して相利共生であると認識されている。しかし、特に土壌栄養素が貧しい条件で、ときに害をなすこともある。
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宿主への影響
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/01 16:56 UTC 版)
寄生生物が宿主に体して与える影響には、さまざまなものがある。 基本的には、寄生者にとって、宿主の死は自分の生存を危険にさらすので、好ましいことではない。しかし宿主を死に至らしめる寄生生物も存在する。 寄生によって宿主が重大な病気や命に関わる被害を受ける場合がある。このような現象は、寄生者が微生物である場合が多い。それに対して、ある程度以上の大きさの寄生者は宿主にそれほどの損害を与えない場合が多い。これは寄生者にとって、宿主間の移動がその生活上で最も困難な部分であるためであろう。逆に、微生物の大きさであれば、宿主間の移動は空気感染や接触感染など比較的簡単であるから、宿主を殺すことは寄生者の生存にとってさほどの負担とならないのであろう。微生物が寄生者であり、その寄生によって宿主が生活上の負担を強いられる場合、その寄生者を病原体と呼ぶ。 微生物であっても、宿主の死はやはり危険なことに違いはない。したがって、宿主への被害は世代を経るうちに小さくなる例がある。梅毒はコロンブスが中央アメリカからヨーロッパへ持ち帰ったころは、数週間のうちに重症化して命にかかわったというが、現在では何年もかかって重症化するようになっている。 大型の寄生虫では、日本住血吸虫が宿主の命にかかわる例であるが、そのような例は他には多くない。フィラリアは犬の場合は致命的でありえる。人の場合は象皮病を引き起こす。これも宿主の生活上は大きな負担である。 フクロムシ類は宿主であるカニの生殖行動を抑制する。 それ以外の大抵の寄生虫では、宿主にさほどの負担をかけない例が多い。サナダムシなど、体長が最大で10mに達するが、大抵の場合健康を害することはないと言う。人間に寄生する物でも、精々肛門から同生物が出てきた際に精神的なショックを受ける程度で、食糧難の時代には栄養摂取を阻害するとされていたが、現代日本の食糧事情では無視出来る範疇とも、中にはダイエットとして意図的に寄生させる人もいる程である(種類によっては害のあるものも確認されているため、そのような方法は勧められない)。 昆虫が植物に寄生する場合、植物組織が異常に成長してこぶを作る場合がある。このようなものを虫えい(虫こぶ、gall)と呼び、原因昆虫の食料および生育の場となっている。菌類が寄生してこぶ(菌えい)が生じたり枝葉が異常成長する(天狗巣)例もある。
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