宿主の性や生殖における役割
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/12 22:26 UTC 版)
「ボルバキア」の記事における「宿主の性や生殖における役割」の解説
節足動物において、ボルバキアは宿主の生殖システムに影響を与えることが知られている。ボルバキアは、宿主のさまざまな器官に感染している。特に、次世代への伝播に必要な部位である卵巣には確実に感染していることが多い。ボルバキアは成熟卵に存在するが成熟精子には存在できないので、ボルバキアに感染したメスだけがボルバキアの子孫を残すことができる。 そこで、ボルバキアは様々な方法で宿主の生殖システムを操作することにより、自己の伝播や繁殖をより確かなものにしている。また、そのため、ミトコンドリアDNAを用いて宿主の系統関係を解析する際、ボルバキアの感染により誤った分子系統樹が導き出されるおそれがあることが知られている。 ボルバキアが宿主に対して引き起こす現象として、以下のものが知られている。
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