宿主と症状
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/19 15:47 UTC 版)
「カンキツトリステザウイルス」の記事における「宿主と症状」の解説
ダイダイ、またはダイダイを台木としたオレンジ・グレープフルーツ・ライム・マンダリンオレンジなどに感染する。Aeglopsis chevalieri ・Afraegle paniculata ・Pamburus missionis ・ヒメミナリノトケイソウ Passiflora gracilis などでも感染が確認されている。分布域は、ミカン属の樹木が生育するあらゆる場所に及ぶ。 症状はウイルス株・外部環境・宿主によって大きく変化するが、3つの主要な症状が知られている。 衰弱。ダイダイに接木されたオレンジ・マンダリンオレンジ・グレープフルーツなどで起こる。衰弱に伴って、葉の白化や立ち枯れが発生する。症状が現れてから枯死までは、早くて数日だが、遅いと数か月-数年かかることもある。後者の場合、台木との接着部の上部が膨らんだり、台木の樹皮下が空洞化したりすることもある。 ステムピッティング。ほとんどの宿主において現れるが、特にダイダイに接木した場合に起こりやすい。幹や枝に溝 (pit) が現れ、樹勢や収量が低下する。この症状は一般的に、強毒性の株によって引き起こされる。 苗木の黄変 (seedling yellows) 。これはダイダイ・ナツダイダイ・レモン・ブンタンなどで起こり、葉が黄変して枯死する。この症状を引き起こすCTVの強毒系統は、イヨカンの果実にかいよう虎斑病を引き起こす。
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