宇宙生命
宇宙生命が存在する星の数をあらわす「ドレークの方程式」
私たちの太陽系が属している銀河系だけでも、恒星の数は2,000億個といわれています。そのなかには、生命を発生させ高度な文明をもつ星があっても不思議ではありません。アメリカのフランク・ドレークは、「今現在、銀河系内にどれくらいの知的生命が住む星があるか」を求める方程式、[N=Ns×fp×ne×fl×fi×fc×L/G]を考えました。みちびき出されるNの値が、地球人と交信可能なレベルの文明をもつ星の数です。ただし、このNの答えは人によってまちまちで、1個(地球だけ)とする人や、1万~100万個とする人までいます。
N 銀河系に存在する高等文明の数
Ns 銀河系に存在する恒星の数
fp その恒星が惑星系をもつ確率
ne そのなかで生命が生存可能な環境をもつ惑星の数
fl そこに生命が発生する確率
fi その生命が知的生命体に進化する確率
fc その生命体が他の星に対して通信をおこなえる確率
L その高等文明の継続時間
G 恒星の寿命
パイオニア10号に積みこまれた宇宙人への手紙
「宇宙人と交流することはできないだろうか?」と考えた科学者たちによって、これまでさまざまな試みがなされてきました。1960年からはアメリカのグリーンパーク天文台で、宇宙人からのメッセージを探す「オズマ計画」がおこなわれました。また、1972年に打ち上げられたパイオニア10号には、アルミ板に金メッキをした「宇宙人への手紙」が積みこまれました。太陽系をはなれていくパイオニア10号が、外宇宙のどこかで宇宙人と出会ったときに地球と地球人のことを知らせる手紙です。
かつては生命が存在した可能性のある火星
19世紀末、「火星に見えるすじ模様は、人工的な運河である」と科学者が発表したため、知性の発達した「火星人」が存在する考えられたこともあります。しかし1976年のバイキング1号、2号による調査では、微生物の存在さえも確認されませんでした。ただし、火星には水によってできたと考えられる地形があることや、極地方に多量の氷が存在することなどから、かつては温暖で海が存在し、原始的な生命が存在したのでは?とする説もあります。
地球外生命からの通信をキャッチする試み「SETI計画」
1992年、NASAはプエルトリコのアレシボ天文台にある世界最大の電波望遠鏡を使って、史上最大規模の地球外生命探査計画−SETI計画を開始しました。この計画は、地球から80光年以内にある約1,000個の恒星から来る電波を調べ、地球外生命による通信をキャッチしようという試みで、同時に世界の数カ所の天文台による全天探査も進められました。残念ながら、この計画は予算の問題で1993年に中止となってしまいましたが、多くの科学者たちが探査再開の努力をおこなっています。
宇宙生命と同じ種類の言葉
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