宇宙生活いまむかし
きゅうくつな「船旅」から快適な「旅行」へ
1961年にガガーリンが最初の有人宇宙飛行に成功してから、わずか40年足らずのあいだに、宇宙開発はめざましい進歩をとげてきました。むかしの有人カプセルは航行時間も短く、空間に余裕がなかったので、非常にせまく、トイレなどもありませんでした。1人乗りの小型カプセルで、打ち上げから地球へ戻ってくるまでほとんど身動きできないような、きゅうくつな「船旅」であることが多かったのです。それに対して、現在のスペースシャトルや宇宙ステーション「ミール」は、7~8人が一度に搭乗できる、当時とは比べものにならないほど快適な宇宙船になっています。
現在は空調もある、地上とほとんど変わらない生活
スペースシャトルやミールでは、宇宙船内に空調が備えられ、トイレやベッドもあり、シャツ1枚の地上と変わらない姿で作業をおこなうことが可能になりました。また食事も、味気ないチューブ入りやひと口サイズのものから、レトルト食品や缶詰、フリーズドライ食品など、地上での食べ物と変わらないものになってきました。
むかしと変わらず不便な点といえば、無重力状態であることがあげられますが、これも将来の大型宇宙ステーションの時代になれば、遠心力を利用して人工重力を発生させ、地上にいるのとなんら変わりない生活ができるようになるにちがいありません。
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