女児向けのビックリマン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/16 21:23 UTC 版)
「ビックリマン」の記事における「女児向けのビックリマン」の解説
男児向け作品のビックリマンであるが、女児にも人気を誇っていた。そういった人気に応えるためにブーム当時、少女向け児童漫画誌『ぴょんぴょん』に藤井みどり作の「ビックリマン 愛の戦士ヘッドロココ」が掲載された。物語は次界探しをする初代ビックリマン世界観を元に、天使ヘッドロココと悪魔マリアの恋愛を書いた冒険物語。 ポニーキャニオンからイメージアルバムも発売されており、収録曲の中には、チャゲ&飛鳥(現・CHAGE and ASKA)のASKAが旧名・飛鳥涼名義で作曲している(別名義につき、公式サイトには表記されていない)。 基本的ストーリーは初代ビックリマンと同じであるが、以下の設定が大きく変わっている。 聖フェニックス・サタンマリアは幼名であり、物語開始時はそれぞれ、ヘッドロココ・ワンダーマリアという成人名で登場。 ヘッドロココがスーパーゼウスの孫(ただし、これは物語後期の後付け設定)。 天魔界主導権は全てノアの一族が統治している。 特にストーリー構造上において、漫画オリジナルのキャラクターが作られ、既成キャラクターの多くが降板されている(スーパーゼウスの孫という設定のため、そのまま行けば祖父母にあたる超聖神と大叔父にあたるブラックゼウスが未登場。逆に本編では話題を避けていたサタンマリアの父親が登場。)。 『ぴょんぴょん』連載時はビックリマンの少女版として話題となり、かなりの上位人気をキープしていたが、1992年に同誌が休刊し、『ちゃお』に移動したものの、読者層の違いから、数ヶ月で連載終了となる。 単行本はてんとう虫コミックスから全7巻が発行。現在はブッキングから全3巻が購入可能。 また、イメージアルバム内部でのキャスティングで、ヘッドロココ、ワンダーマリア、愛然かぐや、魔胎伝ノア、ヤマト神帝、アリババ神帝、神帝ピーターの声優が設定されており、「ビックリマンシリーズ」ではなく「ビックリマンの作品」という枠で見れば、イメージアルバムのキャストが2代目声優となる。 92年頃にはスーパービックリマンと同時に「ビックリコ」シリーズとして「魔女の鏡」(全4弾)がリリース。女神、妖精、魔女の3すくみとなり、ヘッドシールも存在した。続いて「魔法の水晶」(全1弾)も出て、こちらではすくみなどは廃止され、1枚の全面シールのほかにチップと呼ばれる型抜きされたシールが含まれ、かつてのビックリマンのコンセプトのように貼り付け遊びを押し出している。
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