女児向けコンテンツ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/11 02:08 UTC 版)
「幼稚園 (雑誌)」の記事における「女児向けコンテンツ」の解説
女児向けアニメのコンテンツはもともと講談社陣営の『たのしい幼稚園』掲載作品が強く、特に1992年から1997年にかけてテレビアニメが大ヒットを記録した『美少女戦士セーラームーン』シリーズ(以下『セーラームーン』)が同誌で看板作品になってからは、本誌でもそれに対抗するために1992年から1996年にかけて『花の魔法使いマリーベル』、同社の小中学生向け少女漫画雑誌『ちゃお』関連の『ムカムカパラダイス』、『愛と勇気のピッグガール とんでぶーりん』、『愛天使伝説ウェディングピーチ』の他に、集英社の小中学生向け少女漫画雑誌『りぼん』関連の『姫ちゃんのリボン』、『赤ずきんチャチャ』、『ナースエンジェルりりかSOS』などを順次起用した。『姫ちゃんのリボン』、『赤ずきんチャチャ』、『とんでぶーりん』のアニメ自体は視聴率も良かったため放送期間が延長され、本誌でも人気コンテンツとなったが、いずれも『セーラームーン』には及ばなかった。 1997年に『セーラームーン』が終了し、その後番組『キューティーハニーF』は小学館が出版権を得た関係で本誌で連載、翌年の『ふしぎ魔法ファンファンファーマシィー』や、1999年から2000年にNHK教育テレビにて放送された『コレクター・ユイ』も本誌で連載されたが、いずれも商業的には不振となり、『たのしい幼稚園』が『セーラームーン』終了後もヒット作に恵まれるのとは対照的で、部数面でも同誌に差を付けられていた。 しかし1997年にテレビアニメ化された『ポケットモンスター』が女児にもじわりと人気が広まり、2000年には傘下の小学館プロダクション(当時)が直接企画・制作を行った『とっとこハム太郎』のヒットによって同誌との差を縮め、さらに『Dr.リンにきいてみて!』、『わがまま☆フェアリー ミルモでポン!』、『きらりん☆レボリューション』などの『ちゃお』から派生したアニメ作品や、『オシャレ魔女♥ラブandベリー』、『ワンタメ』などのカードゲームと連動したコンテンツが相次いでヒットし、更に本誌だけの限定カードを付録に付けた事で売上が伸び、2000年代の本誌は『たのしい幼稚園』を部数面で追い抜き上回った。またアニメ版は強力なライバルであった『セーラームーン』は、2003年から2004年に放送された特撮ドラマ版で小学館も出版権を獲得し、本誌と『たのしい幼稚園』両誌の看板コンテンツとなった。 だが、2008年から2009年に掛けて『とっとこハム太郎』と『きらりん☆レボリューション』が終了し、代わりに2008年11月号からサンリオキャラクターの『ジュエルペットシリーズ』、2009年5月号から『クッキンアイドル アイ!マイ!まいん!』、同年10月号から『たまごっち!』に入れ替わったことや、2009年度以降から漫画・情報専門誌の『ぷっちぐみ』が月刊化し(男児向けの『てれびくん』と本誌の関係と同様に)『ぷっちぐみ』と本誌で読者が分散したことにより、同年には『たのしい幼稚園』を含む講談社陣営が独占的に取り扱う『プリキュアシリーズ』が『セーラームーン』を超えて長期シリーズ化したこともあり、同誌に部数面で再逆転された(なお、『たまごっち!』はテレビアニメの終了とともに2015年10月号まで、『ジュエルペット』も2015年12月号までで連載を終了した)。 2016年3月号からは『ジュエルペット』の後継に当たる『リルリルフェアリル』、2016年2月号からはサンエックスの『すみっコぐらし』、2017年4月号からは児童向けドラマ『アイドル×戦士 ミラクルちゅーんず!』(ガールズ×戦士シリーズの第1作)が加わった一方で、『ぷっちぐみ』及び『ちゃお』の主力コンテンツである『アイカツ!シリーズ』と『プリパラシリーズ』・『キラッとプリチャン』(プリティーシリーズ)は本誌には掲載されていない。 このうち『とっとこハム太郎』と『たまごっち!』については男児もターゲットとしていた。 なお、2002年3月号から2003年4月号にかけての約1年間は『Cosmic Baton Girl コメットさん☆』が放送予定を繰り上げ、年度の途中で終了したことを受けて『ギャラクシーエンジェル』第2期・第3期や『ぴたテン』などのテレビ大阪制作日曜朝9時30分枠のアニメ(いわゆるブロッコリー枠)の作品が『Cosmic Baton Girl コメットさん☆』の後番組となった関係で、急遽女児向けキャラクター扱いとして掲載された。
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