失踪後の足取り
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/01 07:04 UTC 版)
失踪後、下山らしき人物はまず三越店内の複数の場所及び地下入口付近、地下の喫茶店、次に営団地下鉄(現在の東京地下鉄)銀座線の浅草行き電車内で「下山に足を踏まれた」という乗客に目撃された。三越店内では、「三、四人の男に取り囲まれて歩いて行った」との目撃証言もある。午前11時13分頃に地下鉄を利用して三越を訪れた主婦・小川貞子は、三越地下入口で3人の男と立ち話をしている下山総裁を目撃している。3人のうちの1人は「身長150センチほどの小男、色の浅黒い逆三角形の顔で金縁メガネをかけていた」と証言している。 午後1時40分すぎに、轢断地点に近い東武伊勢崎線五反野駅で下車した下山らしき人物は改札係に「この辺に旅館はありますか」と尋ねている。その後、午後2時から5時過ぎまで、駅員に教えられた同駅に程近い「末広旅館」に滞在。午後6時ごろから9時近くまでの間、五反野駅から南の轢断地点に至る東武伊勢崎線沿線で、服装背格好が下山によく似た人物の目撃証言が多数得られた。警視庁捜査一課は、末広旅館での目撃証言により、ストレス等による発作的自殺説に傾いていった。しかし、五反野駅周辺から末広旅館にかけて目撃された人物について、旅館滞在中と、旅館を出てトンネルと土手で目撃された18時40分までは、メガネをかけていたが、夕方にかけての3人の目撃証言では、ネクタイとメガネを外しており、遠視及び乱視でメガネを常にかけていた下山にしては不自然である。また、下山は色白で八の字眉であるのに対し、目撃された人物は日焼けして色が浅黒く脂ぎっており頬骨が出ていて眉がつり上がっていたとの証言、旅館滞在中に煙草を一本も吸っていないのも、タバコ好きの下山にしてはおかしいとの指摘がある。また、下山は東武鉄道の優待乗車証を所持していたが、五反野駅の改札では駅員に切符を渡しているなど、疑問点が多数指摘され、五反野周辺で目撃された人物を下山本人と見るか、替え玉と見るかで意見が錯綜した。
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失踪後の足取り
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/14 21:46 UTC 版)
「川崎2少年失踪事件」の記事における「失踪後の足取り」の解説
6月9日、川崎市の浮島町日本カーフェリー前バス停で2人が下車したのをバスの運転手が目撃、その後2人は川崎港から木更津港行きのフェリーに乗船したと見られ、翌6月10日午前0時半頃には、木更津市のフェリー乗り場から約5km離れた君津市のコンビニエンスストアで2人によく似た少年2人がおにぎりやガムを買ったのをコンビニエンスストア経営者が見ており、2人以外の第三者と一緒にいる様子は無かったという。その後同日午前中に君津市内の住民数人に目撃される等、6月10日以降に木更津市内、君津市内で数件の目撃情報があった。また建設省鹿野山測地観測所の職員が、6月中旬に子供2人が鹿野山牧場の付近で石投げをして遊んでいるのを見たという話を地元住民から聞いている。 最後に目撃されたのは6月19日の午前9時過ぎ、君津市の法木作バス停で乗車した後、鹿野山の山麓にある鎌滝バス停で疲れた様子で下車し、鹿野山の方向に歩いていく2人をバスの運転手と地元住民が見たのを最後に、目撃情報が途絶えていた。
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