天満への片想い
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/13 04:44 UTC 版)
中学時代、ある事件(前述)をきっかけに塚本天満に恋心を抱き、同じ高校に入ることを決意する。しかし、この時に誤解から「変態さん」扱いを受けてしまったため、別人になるために髭とサングラスで誤魔化した。天満はこの出来事を現在も断片的に覚えているようで、天満に素顔を見られて正体がバレてしまいそうになることも何度かあった。また、この時に背中にできた切り傷は現在も残っている。本人曰く「愛のメモリー」。天満と同じクラスになってからは、授業はおろか掃除やホームルームなどにもきちんと参加している。さらに文化祭の準備では率先して働いていたり、修学旅行委員を引き受けたりといったクラスの中に入っていくような行動も見られる。性格も当初よりかなり丸くなってきており、不良という立場から徐々に更生しつつある。座席は天満と隣同士である。 基本的に恐ろしく前向きなため、根拠もなく「天満ちゃんは俺のことを意識している」といった思考に陥りがちであるが、その反面、失恋に対するショックも相当なもので、その度に家出したり、マグロ漁船に乗船したりといった奇怪な行動に走る。そのため天満の想い人である烏丸大路のことは当然憎く思っているが、天満以外の事では気が合う部分が多い。したがって、たとえ相手が烏丸であっても恩をあだで返すことはなく、さらには敵に塩を送ってしまうことさえある。天満に目をつけているほかの男子にも当然容赦はなく、「塚本」という名前を聞いただけで過剰に反応する。さらに、「播磨アイ」を発動させることで、天満を実際よりも数段美化して見ることができる。ただ、人格面などを自分の中で勝手に理想化しているわけではなく、短所も含めた現実のままの天満に対しての好意をきちんと持っている。まだ片想いであるにもかかわらず、頭の中ではすでに天満と結婚することまで考えているようである。天満の烏丸への好意を思い知らされてあきらめようとすることも何度となくあるが、結局は吹っ切ることができず天満一筋であり続けている。恋愛経験がないためか当初はいざ天満を前にすると緊張してほとんど何もできない状態が続いていたが、趣味など様々な面で似たもの同士であることが明らかになっていき、一番仲の良い男友達としての地位が築かれていく。その中で何度か天満への告白を試みるも、間違えて沢近に告白したり、ラブレターと間違えて退学届を天満に渡したりしてしまうなど、すべて失敗に終わっている。一方天満にはその間好意を持っていることにはまったく気づかれておらず、むしろ勘違いからおかしな方向に話を進められてしまうことも多々ある(後述)。さらに、天満以外でも播磨の天満に対する好意を知る者は数少ない。ゆえに、天満からは恋愛対象としてはではなく、信頼できる友達として見られており、それゆえに天満が大事にしている妹や親友の彼氏としての信任を得たり、デートという名の下で恋愛相談に引っ張り出されたりといった皮肉な部分さえある。播磨自身が自分の気持ち以上に天満のことを最優先に考える性格でもあり、播磨自身のチャンスと思われた場面をことごとく天満のために行動し、天満の最終的な決断のための一番の助力を行うことになる。
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